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住友電工情報システム、エンタープライズサーチ「QuickSolution」の新版を提供

「楽々WorkflowII/楽々Document Plus」との連携を強化

 住友電工情報システム株式会社は27日、エンタープライズサーチ「QuickSolution」の新バージョン「QuickSolution Ver.13.2」を2月1日に販売開始したと発表した。

 QuickSolutionは、数100TBまでのフルレンジに対応した、純国産のエンタープライズサーチ(企業内検索システム)。自社運用(オンプレミス)のファイルサーバーなどに加えて、クラウドストレージであるMicrosoft 365やBox、Google ドライブなど、社内外に散在する情報を横断的にファイルの中身まで検索できる。

 QuickSolution Ver.13.2では、住友電工情報システムの電子承認・電子決裁システム「楽々WorkflowII」、文書管理・情報共有システム「楽々Document Plus」との連携において、サムネイル/ビューワ、検索対象設定の柔軟化に対応した。

 楽々WorkflowIIとの連携では、検索結果のサムネイル表示に対応。さらに、検索にヒットしたファイルを検索画面上でビューワ表示できるようになり、検索キーワードを含むページをダイレクトに表示する。ヒット箇所がハイライト表示され、ヒットしたページだけをページ送りできるため、検索結果の確認効率が向上する。

 また、楽々WorkflowII、楽々Document Plusの両製品との連携において、検索インデックスの生成対象にフォルダーやキャビネットを指定できるようになった。ユーザーの部門別や業務別に合わせて検索対象を分割することで、目的に応じた柔軟な運用を実現する。必要な範囲に絞ってインデックス処理を行うことで、システムの消費リソースを抑制、処理時間を短縮でき、QuickSolutionの検索速度や精度を向上する。

 検索画面に関する機能強化では、ファイルサーバー検索において検索結果のタイトルをクリックした際の動作を、従来の「元文書参照(ファイルサーバー上のファイルを開く)」から、「元文書ダウンロード(ファイルのコピーをダウンロード)」に切り替えができるようになった。検索キーワードに誤字や変換ミスなどの可能性がある場合に表示される「もしかして」については、提示されるキーワード候補の精度が向上した。

 Click Naviに関する機能強化では、Enum型の属性検索フィールドから、Click Naviの絞り込み込条件を自動生成できるようになった。過去問い合わせにおける「重要度」や「区分」「対象製品」など、分類情報を用いて簡単に検索結果を絞り込めるため、RDBやCSVに蓄積されたナレッジの活用をさらに推進する。

 Microsoft 365/SharePoint連携に関する機能強化(オプション)では、Azure Active Directory(Azure AD)と連携してSAML認証でQuickSolutionの検索画面にログインする場合、これまで利用者単位で必要だった認証情報設定を省略し、ログインするだけで権限を継承した検索が可能になった。

 管理者向けの機能強化では、SAML認証でQuickSolutionの検索画面にログインする機能において、ユーザー/グループ情報をQuickSolutionにインポートする手順が不要になった。これにより、導入や運用時のハードルが下がり、より簡単に機能を利用できるとしている。

 検索対象の拡充では、RDB連携の検索対象データとしてOracle 23c、PostgreSQL 15.4、PostgreSQLのLarge Objectに対応した。