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住友電工情報システム、エンタープライズサーチ「QuickSolution」でChatGPT連携を強化した新版を提供

 住友電工情報システム株式会社は29日、ChatGPT連携機能を強化したエンタープライズサーチ「QuickSolution Ver.13.3」を9月2日に販売開始すると発表した。

 QuickSolutionは、数百TBまでのフルレンジに対応した、純国産のエンタープライズサーチ(企業内検索システム)。オンプレミスのファイルサーバーなどに加えて、Microsoft 365やBox、Googleドライブなどのクラウドストレージにも対応し、社内外に散在する情報を横断的に、ファイルの中身まで検索できる。

 ChatGPT連携オプションは、QuickSolutionとChatGPTを連携し、RAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)を応用して、企業内情報の検索結果に基づく質問応答を可能にする機能。

QuickSolutionの検索画面

 新バージョンでは、対話画面上で、回答に必要な文書の選択や除外ができる機能を追加。必要な文書をピンポイントに選び、ユーザーが求める正確な回答を提供する。

 また、対話画面上で回答生成に使用した文書をクリックすることで、元ファイルを直接開けるようになった。これにより、回答生成に使われた内容を素早く確認し、回答の妥当性を判断できる。文書にはファイルアイコンが表示されるようになり、直感的に理解しやすくなった。

 さらに、検索と生成AI(ChatGPT)との対話を分離して、利便性を向上。キーワード、ファイルの更新日時や種類などで検索して、絞り込んだ文書に対して対話画面で質問ができ、高精度検索でよりすぐられた文書から正確な回答を提供する。その回答に対して箇条書き、表形式でまとめる、要約、翻訳など追加の指示もできる。対話画面はワンクリックで表示/非表示を切り替えられ、検索の利便性を保ちつつ、必要に応じて生成AIを活用できる。

 LLMは、GPT-3.5 turbo、GPT-4に加え、最新モデルのGPT-4oにも対応。また、プロンプトの改善により回答精度を向上した。このほか、対話画面の伸縮、回答テキストのクリップボードへのコピーなど、利便性をより高める機能を追加した。