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フォーティネット、AI搭載型の「FortiMail Workspace Security」を発表
2025年8月12日 15:00
米Fortinet(以下、フォーティネット)は現地時間6月4日、データおよび生産性セキュリティポートフォリオを強化し、新たに「FortiMail Workspace Security」スイートをラインアップに加えたことを発表した。
これにより、FortiMailは最も広範かつカスタマイズも容易なEメールセキュリティプラットフォームとなり、メールに加えてブラウザーやコラボレーションツールも同時に保護できるようになると説明している。これらの進化と、フォーティネットの次世代型データ漏えい防止(DLP)およびインサイダーリスク管理ソリューションである「FortiDLP」の新機能を組み合わせることで、ユーザーと機密データを保護するためのAIを活用した統一的なアプローチが実現するとしている。
フォーティネットは、イスラエルのPerception Pointを買収・統合したことで、FortiMail Eメールセキュリティプラットフォームの機能を拡充し、広範でカスタマイズしやすいソリューションを構築した。FortiMailは、アプライアンス、仮想マシン、ホステッドサービス、SaaSなどに適した柔軟な展開オプションを備え、インバウンドやアウトバウンド(リレーを含む)、社内メールの保護をはじめとする、あらゆるメールセキュリティのニーズに対応する。また、ゲートウェイ、サーバー、ICES、ハイブリッドなど多数の動作モードで稼働し、高度な構成が可能なUIのほか、効率的なSaaSエクスペリエンスも提供する。
FortiMail Workspace Securityスイートは、メールだけでなく、Webブラウザーやコラボレーションツールも保護する。このため、組織はMicrosoft 365およびTeams、Google Workspace、Slackといったプラットフォームでの巧妙な攻撃も阻止できるようになる。
このソリューションスイートは、検出が難しいWebベースの攻撃や、共有ファイルに隠されたマルウェア、チャットやコラボレーションアプリから送信される悪意あるリンクをブロックできる。また、クラウド環境におけるユーザーアクティビティの可視性も強化され、セキュリティチームは事態が深刻化する前にアカウントの乗っ取りを検知し、防止できる。24時間365日対応のマネージドインシデントレスポンスサービスも組み込まれており、迅速な脅威分析と封じ込めをサポートし、SOCチームの業務負担を軽減する。
FortiDLPには、Secure Data Flowによるデータリネージやシーケンス検知といった高度な機能が追加され、FortiMailを強化している。機密データを発信元から正確に追跡してセキュリティ/インサイダーリスクチームに情報提供するほか、ユーザーがそれらのデータをどのように利用し、操作するかを特定する。また、ユーザーアクティビティを自動的に関連付け、調査続行の根拠となる高リスクな挙動を検知する。
FortiDLPは、クラウドドライブを介した機密データの不正共有を監視し、未認可のSaaSや生成AIプラットフォームに機密情報が公開されるのを防止するなどの機能を通じて、知的財産も含めた機密データの保護に必要なコンテキストと制御を提供する。未認可のSaaSあるいは生成AIプラットフォームに機密情報が公開されるのを防止するなどの機能を通じて、知的財産も含めた機密データの保護に必要なコンテキストと制御を提供する。
こうした機能強化により、フォーティネットは現代のワークスペースにおけるユーザーとデータの保護方法を再定義すると説明している。統合されたメール、ブラウザー、コラボレーション、およびデータセキュリティにAIの能力を組み合わせることで、セキュリティチームが必要とする可視性、制御、レスポンス速度を提供し、複雑な課題を明瞭化すると共に、脅威を単なるタスクの一つとして処理できるようにするとしている。