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Microsoftが8月の月例パッチ公開、危険度の高い脆弱性を含む107件を修正
2025年8月13日 12:08
日本マイクロソフト株式会社は13日、8月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。
対象となるソフトウェアは、Windows、Office、SharePoint、Teams、Exchange Server、Dynamics 365、Microsoft SQL Server、Visual Studio、Azure。
これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10、Windows Server 2025/2022/2019/2016)、Office、SharePoint、Azure。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで107件、うち最大深刻度が“緊急”のものが13件。
今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Windows Kerberosの特権の昇格の脆弱性(CVE-2025-53779)」は、更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の詳細が一般へ公開されていることが確認が確認されており、マイクロソフトでは更新プログラムの適用を早急に行うよう呼びかけている。
また、「GDI+のリモートコードが実行される脆弱性(CVE-2025-53766)」「Windowsグラフィックスコンポーネントのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2025-50165)」の2件は、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性となっている。更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開、脆弱性の悪用はないが、脆弱性の特性を鑑みて、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨するとしている。