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CTC、予防型ウイルス対策製品「Deep Instinct」の取り扱いを拡充 アプリ向けとストレージ向けを提供開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は1日、米Deep Instinctの日本法人であるディープインスティンクト株式会社の予防型アンチウイルス製品「Deep Instinct」の取り扱いを拡大すると発表した。アプリケーションとストレージのそれぞれを対象とした2つのセキュリティソリューションを、同日から提供します。

 Deep Instinctはディープラーニング(深層学習)を活用して、既知の脅威とともに、将来発生しうるマルウェアやゼロデイ攻撃などの脅威を予測し、未然に侵入を防ぐサイバーセキュリティソリューション。

 CTCでは、2022年から提供を開始しているが、今回は、アプリケーション向けの「Deep Instinct Prevention for Applications(DPA)」と、NASストレージを対象とした「Deep Instinct Prevention for Storage(DPS)」の2つを新たに取り扱い開始する。

 このうちDPAは、APIを通したマルウェアの判定を可能にするソリューションで、メールやWebアプリケーションを通したファイルの受け渡しにおいて、受け取ったファイルのスキャンを容易に実現し、安全な送受信を可能にする。

 一方のDPSは、ユーザーがNASストレージにデータを保存する際に、すべてのファイルをスキャンして、悪性のデータが含まれているかどうかを判断するもの。ディープラーニングを活用し、攻撃の予測モデルを作成しておくことで、20ミリ秒以下でのファイルのスキャンを可能にするため、システム処理に大きな影響なくセキュリティ対策を実現できるという。

 またパターンファイルの頻繁な更新も不要で、年数回のアップデートで未知の脅威に対応できるため、システム運用担当者の負担軽減にもつながるとした。

 CTCでは、2022年の同社製品の取り扱い開始以降、金融や情報通信などの企業にDeep Instinct製品を提供してきた。同社では、それらで培った経験とノウハウをベースに、DPAとDPSの導入についても、利用企業の環境への適合性の検証やシステム設計・構築、コンサルティング、24時間365日の保守・運用サービスを提供するとしている。