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CTC、ディープラーニング技術を活用したマルウェア対策製品「Deep Instinct」を提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は22日、ディープインスティンクト株式会社の予防型エンドポイントセキュリティ製品「Deep Instinct」を提供開始すると発表した。あわせて、導入に伴うシステム構築やコンサルティングのサービスも提供する。

 Deep Instinctは、サーバーやPCといったエンドポイントを保護するマルウェア対策ソフトウェア。ディープラーニング(深層学習)技術を活用して予測モデルを生成することにより、未知の脅威にも対応できる点が特徴で、エンドポイントへの侵入をリアルタイムに検知し、脅威から保護することができる。

 予測モデルは、過去に感染したファイルやOSなどのデータを収集・分析し、独自のフレームワークによって自動で作成される仕組みで、人の手を介さず、膨大なデータを自動で学習してさまざまなモデルを作成することで、高度なマルウェアの発生にも対応でき、検知精度の向上も実現しているとのこと。

 また、パターンファイルのひんぱんな更新が不要で、年数回のアップデートでセキュリティレベルを保てるため、テレワークの普及によってさまざまな脅威にさらされる機会が増える一方で、ソフトウェアの更新、パターンファイルのアップデートなどの徹底が難しくなるといった課題を抱える、昨今の企業の状況にも適合するとした。

 価格は、1000ユーザーの場合で年間約500万円。CTCでは、Deep Instinctを、在宅勤務やテレワークの導入が進んでいる情報通信業や金融・保険業などの企業を中心に展開する考えで、3年間に15億円の売上を目指すとしている。