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NEC、行政機関/医療機関の生成AI活用に向けたホワイトペーパーを公開

 日本電気株式会社(以下、NEC)は23日、行政機関および医療機関における生成AI活用に向けたホワイトペーパー「行政機関における生成AI活用に向けて―コンセプトと想定事例―」「医療機関における生成AI活用に向けて―コンセプトと想定事例―」を公開した。

 ホワイトペーパーでは、行政機関や医療機関が現在抱える課題の分析と、その解決をサポートする存在として生成AIを取り上げ、「行政職員・医療従事者をサポートするAI」をキーワードに、業務効率化・高度化に寄与する想定事例を紹介している。

 「行政機関における生成AI活用に向けて―コンセプトと想定事例―」では、総合窓口アシスタント、庁内ナレッジ検索、行政文書作成・要約・管理支援など、11の具体的な行政業務における生成AIの想定事例を掲載。NECの行政機関向けシステム開発経験・ノウハウをもとに、実務で役立つ事例を実現イメージとともに提案している。

 「医療機関における生成AI活用に向けて―コンセプトと想定事例―」では、外来予約の自動化支援、オンライン診療時の記録支援、症状詳記や退院サマリーなどの各種医療文書の作成支援など、6の具体的な業務における生成AIの想定事例を掲載。医療機関のDX、働き方改革の支援に貢献する事例を、実現イメージとともに提案している。

 NECは2023年7月に、高い日本語性能を有する軽量なLLM「cotomi(コトミ)」の提供開始を発表し、さらに2023年12月には性能強化・拡充を行った。cotomiは、行政機関や医療機関に特有の専門用語や固有名詞などへの個別対応も容易、行政機関・医療機関向けの法令やガイドラインに準拠した提供が可能といった特徴を備える。

 NECでは、セキュアで安全・安心な生成AIサービスの提供により、行政機関および医療機関の顧客における、課題解決の実現を目指して取り組んでいくとしている。