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キヤノンITS、Cato NetworksのSASEサービス「Cato SASEクラウド」を提供

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は26日、ITインフラサービス「SOLTAGE」の新たなセキュリティラインアップとして、拠点間通信やVPNなどのネットワークとセキュリティ機能をクラウド上で一元的に提供する、Cato Networksの「Cato SASEクラウド」を提供開始した。

 Cato SASEクラウドは、社内や社外などさまざまな勤務環境に対して、一元化されたセキュリティ環境を提供するSASE(Secure Access Service Edge)ソリューション。ネットワーク接続/保護/管理を提供する統合プラットフォームで、これまで個々の製品/サービスで提供されてきた、拠点間やクラウドとの通信を制御するSD-WANと、FWaaS/ZTNA/CASB/SWGなどのネットワークセキュリティを一元的に提供する。

「Cato SASEクラウド」概要図

 利用するデバイスを、専用のアプリケーションまたは専用機器で接続点(PoP:Point of Presence)と接続することで、ネットワークセキュリティ機能を統合できる。これにより、オンプレミスのUTMやファイアウォール機器、およびセキュリティシステムを削減でき、システムの維持や運用負荷の軽減に貢献する。

 統合されたWebの管理画面から、利用中のネットワークおよびセキュリティ対策を管理でき、各機器やシステムを個別に設定する必要がなくなる。

 モバイルデバイスからのインターネットアクセスは、回線負荷状況に応じて最適なPoPに自動的に接続する。すべての通信は、監視/保護されるため、シャドーITなどのセキュリティの抜け道となる問題を解決する。

 全世界の85都市以上に配備されたPoPを、インターネット上のすべての経路情報を持つTier-1通信プロバイダーを経由して接続された高速回線で利用でき、長距離通信でも低遅延での接続を実現する。

 Cato SASEクラウドの料金は、帯域25Mbpsの利用料金が年額48万円(税別)から。別途、利用するセキュリティ機能およびSDPクライアント、Socket(拠点接続機器)の料金が必要。

 キヤノンITSでは、クラウドサービスの利用増加やセキュリティ意識の高まりとともに、SASEサービスへの市場からの要求は多様化していくものと考えられるとして、それらの要求に対応するため、SASEの設計/構築に加え、運用も含めて提供する体制を強化し、顧客を支援していくとしている。