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IPA、DX推進を担う人材の評価に向け情報処理技術者試験などの出題範囲とシラバスを改訂

 独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は25日、DX推進を担う人材に必要な素養や専門的なスキルを評価できるよう、情報処理技術者試験および情報処理安全確保支援士試験の出題範囲とシラバスを改訂したと発表した。

 IPAは、デジタル人材育成を推進するため、国家試験である「情報処理技術者試験」および「情報処理安全確保支援士試験」を実施しており、ITをとりまく環境変化、技術の高度化、デジタル人材のさらなる需要拡大などを踏まえて出題内容を適宜改訂している。2023年8月には、急速に広がる生成AIの安全な利用に必要となるリテラシーを向上するため、ITパスポート試験のシラバスに生成AIの記載を追加する改訂を行っている。

 今回、ITパスポート試験以外の12試験区分において、特にDX推進を担う人材に必要な素養や専門的なスキルを評価できるよう出題範囲を見直し、併せて全13試験区分についてシラバスを改訂した。

 主な変更内容は、1)DX推進に必要となる知識(ビジネス変革、デザイン、データ利活用、AI(生成AIを含む)利活用など)を評価するための対応、2)「数理・データサイエンス・AI(応用基礎レベル)モデルカリキュラム(注釈)」のキーワードなどの取り込み、3)システムアーキテクト試験およびエンベデッドシステムスペシャリスト試験の午前Ⅱ試験の出題範囲に、ユーザーインターフェイス技術、UX/UIデザインに関する分野を追加――など。

 今回の改訂を受けた出題は、2024年10月実施の試験(ペーパー方式の試験は令和6年度秋期試験)から適用する予定。IPAは今回の改訂により、情報処理技術者試験がDX人材の育成・確保に有用に活用されることを期待するとしている。