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IPA、基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験でインターネットによる実証試験を実施

 独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)は4日、国家試験である基本情報技術者試験(FE)と情報セキュリティマネジメント試験(SG)を対象として、インターネット試験(IBT:Internet Based Testing)の実証試験を行うと発表した。

 基本情報技術者試験(FE)は、ITに関する基本的な知識・技能を評価する国家試験。累計応募者数は約920万人、累計合格者数は約117万人で、情報処理技術者試験の中で累計応募者数が最も多い試験区分となる。ITエンジニアの登竜門という位置付けの試験で、応募者の約7割が社会人、約3割が学生。

 情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的な知識・技能を評価する国家試験。2016年の創設から現在までの累計応募者数は約20万人、累計合格者数は約11万人。部門における情報セキュリティリーダー向けの試験で、応募者の約9割が社会人、約1割が学生。

 IPAでは、これら2つの試験区分を対象として、インターネット試験(IBT:Internet Based Testing)を試行的に実施し、試験運営上の課題などの抽出を行う。FE、SGの出題範囲、出題形式などは、2022年4月に公表している通年試験化の内容に準じる。IBT方式とCBT(Computer Based Testing)方式との比較検証を行う目的で、実証試験はCBTでも併せて実施する。また、実証試験にあたって、一般の参加者を9月15日から募集する。

 参加者は、IBT方式の場合は自宅などで、CBT方式の場合は試験会場で受験する。受験に当たっては、受験申し込み、試験問題の解答、成績の確認といった一連の流れを体験する。また、受験の前後に、アンケートに回答することになる。

 募集人数は数百人から数千人。募集期間は9月15日から10月4日。試験期間は10月1日から10月9日。試験区分はFEおよびSG(いずれかまたは両方を選択可能、それぞれ1回受験可能)。参加費用は無料。申し込み方法、受験規約、必要となるPC環境などの詳細は、IPAのサイトに随時掲載する。