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国内データセンターインターコネクションサービス市場、2022年の売上額は前年比11.7%増の632億5000万円~IDC Japan調査

 IDC Japan株式会社は20日、国内データセンターインターコネクションサービス市場予測を発表した。2022年の国内データセンターインターコネクションサービスの売上額は前年比11.7%増の632億5000万円、2022年~2027年の年間平均成長率は9.5%で、2027年の売上額は997億6800万円に達すると予測している。

 データセンターインターコネクションサービスとは、データセンターサービス事業者などが一般企業やサービスプロバイダー向けに、異なるデータセンターロケーションの自社設備やクラウドサービス、他企業/事業者などとのデータ交換(相互接続性)を提供するサービスを指す。

 IDC Japanでは、データセンターインターコネクションサービスの提供開始当初は、データセンターサービス事業者のコロケーションサービスを利用する顧客を主な対象としていたが、現在ではコロケーションサービスを利用していない企業への提供や、他事業者データセンターへのサービス基盤の拡張、自社ではデータセンターを保有しないNaaS(Network as a Service)事業者によるサービス提供など、対象顧客やプレイヤー間の競争に変化が生じていると分析。一般企業では、クラウド活用の広がりやマルチクラウド化の進展によって、パブリッククラウドサービスなどへの柔軟な接続性を確保するために、データセンターインターコネクションサービスを利用するケースが増加しているという。

 また、今後は、クラウド環境へのトラフィックフローの管理および最適化、ロードマップに基づくデジタルインフラ構築などの需要を背景に、市場がいっそう拡大すると予測している。

 IDC Japan Infrastructure & Devicesのシニアマーケットアナリストである水上貴博氏は、「企業のクラウド需要が生む収益機会を獲得するため、データセンターサービス事業者はクラウド接続性の強化が急務である。また、通信事業者はWANサービスのオプション以外でのクラウド接続サービスの整備、システムインテグレーターは顧客がプライベートクラウドやAIを始めとする自社ソリューションにセキュアかつ柔軟に接続できるデータセンターインターコネクションサービスの構築/強化が重要となる」と述べている。

国内データセンターインターコネクションサービス市場 売上額予測、2022年~2027年(出典:IDC Japan)