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住友精化、基幹システムを「RISE with SAP」に移行 日本IBMとSAPジャパンの支援を受け

モダナイゼーションと業務プロセスの効率化・標準化を実現

 住友精化株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)、SAPジャパン株式会社は6日、住友精化が、SAP S/4HANA Cloudを中核としたSAPソリューションを包括的に提供するクラウドサービス「RISE with SAP」を採用したと発表した。同社では、SAP ERPベースの基幹業務システムを、クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud, private edition」に移行している。

 住友精化では、SAP ERPベースの基幹システムが2025年に保守期限を迎えることから、RISE with SAPへと移行し、モダナイゼーションと業務プロセスの効率化・標準化を実現した。この移行と同時に、周辺システムの最適配置を目的として、倉庫管理(EWM)、輸送管理(TM)の新規モジュールを導入。財務・経理から生産、物流、販売まで幅広い業務プロセスを有する基幹システムの安定稼働を実現しているという。

 また、経営管理基盤として「Tagetik」を構築し、経営に関する各種レポートの情報収集や加工の自動化、可視化により、全体最適視点での業務プロセス効率化・標準化を実現し、業務変革の推進と変化への対応を支えるシステム基盤として利用しているとのこと。

 なお日本IBMでは、「IBM Rapid Move」を用いて現行ERPからコンフィグレーションとアドオンをSAP S/4HANA化(シェルコンバージョン)。並行して、既存プロセスやデータの変更と削除、SAP S/4HANAの新機能を追加し、新たなSAP S/4HANA環境へデータを移行している。加えてSAPジャパンは、SAP S/4HANA Cloudへの移行およびEWM、TMの新規モジュールの導入に関して、premium engagementsサービスで支援を行っている。