デル・テクノロジーズ、AIスタートアップ企業米Hugging Faceとのコラボレーションにより生成AIモデルの作製を簡素化

　米Dell Technologies（以下、デル・テクノロジーズ）は現地時間11月14日、AIスタートアップ企業の米Hugging Faceとのコラボレーションを発表した。両社のコラボレーションにより、デル・テクノロジーズのインフラストラクチャー製品とサービスを基盤に、Hugging Faceコミュニティーで、独自のオープンソース生成AIモデルを簡単に作成、調整、実装することが可能になるとしている。

　デル・テクノロジーズは、Hugging Faceの推奨オンプレミスインフラストラクチャープロバイダーとなり、両社共同でHugging Faceプラットフォーム上に新しいデル・テクノロジーズポータルを構築する。そして、デル・テクノロジーズのインフラストラクチャーテクノロジーポートフォリオを基盤に、カスタマイズしたLLM（大規模言語モデル）のオンプレミス展開を簡素化する。

　Hugging Faceプラットフォームのデル・テクノロジーズポータルには、Hugging Faceで利用可能なオープンソースモデルを、デル・テクノロジーズのサーバーやデータストレージシステムで簡単かつ安全に展開するために、専用のカスタムコンテナとスクリプトが含まれている。ポータルは、導入後も時間の経過に伴い、デル・テクノロジーズのインフラストラクチャーに合わせて最適化したモデルとともに、アップデートしたコンテナをリリースします。これにより、パフォーマンスを高めながら、新しい生成AIのユースケースとモデルをサポートする。

　デル・テクノロジーズ APJプレジデントのピーター・マース（Peter Marrs）氏は、「生成AIはアジア太平洋地域と日本で急速に戦略的焦点となりつつあり、多くの企業が新しいモデルの導入と拡張に投資しています。ただし、生成AIソリューションの導入は一部の企業にとって複雑になる可能性があります。生成AIの使用を簡素化し、拡張性を持たせることで、両社の新たなコラボレーションが、お客様に前例のない保証と柔軟性を提供し、生成AIに対する信頼を築き、この地域でのイノベーションを促進します」と述べている。