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TIS、OCIとAzureのマルチクラウド環境でセキュリティ統合監視を可能にする新サービスを提供

 TIS株式会社は27日、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とMicrosoft Azureで利用企業のマルチクラウド化を実現するサービス「マルチクラウドインテグレーションサービス for Oracle Cloud Infrastructure & Microsoft Azure」(以下、マルチクラウドインテグレーションサービス)を拡張すると発表した。異なる事業者のクラウドを利用する際でもセキュリティの統合管理・監視を一元化できる、マルチクラウド セキュリティ統合管理・監視メニューの提供を開始する。

 「マルチクラウドインテグレーションサービス」は、OCIとAzureの導入に向け、コンサルティングから運用までをワンストップで提供するサービス。今回はそのメニューを拡張し、OCIとAzureのマルチクラウド運用時においても、セキュリティの統合管理・監視を一元化可能にするメニューを提供する。

 新メニューでは、IaaS/PaaS/SaaSなど企業内のあらゆる場所からセキュリティデータの収集が可能なMicrosoft Sentinelを活用するほか、Microsoft Entra ID(旧Azure AD)との連携を行い、OCIとAzureのマルチクラウド運用において、一元的にセキュリティ統合管理・監視を実施するとした。

 また、OCIコンソールの不正利用等の監視だけでなく、Oracle Base Database Serviceの監査情報なども含め、統合的にOCIリソースすべてへの不正アクセスの監視も可能。そのため、利用企業の運用負荷軽減と不正アクセス等の効率的な早期発見にも寄与するとしている。

 さらに、TISのサービス「ITリスクマネジメントプラットフォーム」にセキュリティ監視などの各種アラート情報を連携することで、障害管理や構成管理等も含めたシステム運用保守の一元化・効率化が提供可能とした。

 なお具体的なサービスとしては、まず、PoCによって、TISのメニューを利用したMicrosoft Sentinel-OCI連携、および利用企業の運用実現の可能性を検証し、ログ収集・可視化の検証結果をもとに導入イメージを具体化する。

 次の要件確認、設計・導入のフェーズでは、OCIのセキュリティ監視要件や対象を整理し、Microsoft SentinelおよびOCIの各種設定を行い、動作確認を実施。さらに、運用設計、手順作成・引継ぎのフェーズにおいて、OCI各サービスのMicrosoft Sentinelによる監視運用に向けた運用設計・引継ぎを実施するとのこと。