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MetaMoJi、デジタル野帳「eYACHO for Business」に建設現場向けのBIM活用機能を搭載

 株式会社MetaMoJiは24日、デジタル野帳アプリ「eYACHO for Business」に、BIM(Building Information Modeling)活用機能を搭載すると発表した。同機能は、2024年度の発売を目指して開発を進めており、10月26日開催のイベント「ArchiFuture2023」で初公開する。

 BIMとは、建物を実際に建設する前に、コンピューター上に現実と同じ建物の立体モデル(BIMモデル)を構築することで、建築の無駄を省き、よりよい建物づくりに活用していく仕組み。施工管理アプリとして多くのユーザーに利用されている「eYACHO」にBIM活用機能を搭載することで、施工計画作成や施工プロセスにおいてもBIMの活用が進むことが期待されるとしている。

 従来のBIMの活用では、専用ソフトを使用するために大量のコンピューターリソースや高速通信回線を必要とし、建設現場のBIM活用の障壁となっていたという。eYACHOでは、BIMデータを高速閲覧できるブラウジング技術を採用し、BIM専用ソフトをインストールすることなく軽快に3D図面を扱える。

 これにより、eYACHOが利用されるさまざまな現場作業でBIMの利便性を得られ、二次元の図面では分かりづらかった部分を視覚的に把握できるようになると説明。施工計画作成作業では、設計図面から施工図面や計画表を起こす作業が簡素化されるだけでなく、二次元の図面では分かりづらかった干渉などの問題点を早期に発見できるなど、品質面での改善にも役立てられる。また、施工作業の検査業務においても、より具体的に場所や状況を指摘でき、正確・的確な業務が行える。

 また、これらのBIMの活用特性は、建設現場でのコミュニケーション促進にも利用される、eYACHOの「リアルタイム情報共有機能」と合わせて利用することで、日々の作業前に行われる作業間調整会議や作業計画確認においても、会議や確認作業の時間短縮とともに、3D図面の確認によって問題発見が促され、作業の手戻りを防ぐことにつながるとしている。