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日本TmaxSoft、メインフレームのバックアップ環境を刷新するサービス「OpenFrame BaaS」

 日本ティーマックスソフト株式会社(以下、日本TmaxSoft)は20日、韓国アット・リサーチ社と協業し、メインフレームのバックアップ環境を刷新するサービス「OpenFrame BaaS(Backup as a Service)」を提供開始すると発表した。年間契約のサブスクリプションサービスとして提供される。

 OpenFrame BaaSは、リホスト・リライトソリューション「OpenFrame」を活用した脱メインフレームプロジェクトを推進している日本TmaxSoftが、メインフレームで利用されているテープストレージなどのレガシーメディア/データを、クラウドおよびオンプレミスのBaaSストレージに移行し、保存するサービスを提供するもの。OpenFrame BaaS契約中は、テープメディアのリストア環境の保持が保証されるほか、利用企業はこれまで通り、バックアップデータのリストアが可能となっている。

 サービスの導入時には、ファイルリスト(メタデータ)の情報を抽出してテープ内のデータを見える化し、バックアップの日時、セッション名、ファイル名、ファイル容量、テープの順序などを可視化。また、カビ、破損、リードエラーなどによるテープのデータ復旧も行われる。

 さらに、壊れたテープドライブや使用できない古いフォーマットのメディアからデータを抽出し、新しいメディアやフォーマットにデータを移行する「テープコンバージョン」、LTFS(Linear Tape File System)フォーマットを使用して、古いテープを新しいテープに集約する「テープデータ集約」なども提供される。テープデータ集約では、例えば、30本のSuper DLTを1本のLTO6に統合する、といったことが可能とのこと。

 なおバックアップシステム移行時は、システム環境を維持したままで移行を行うほか、バックアップソフトウェアの乗り換え時にも、乗り換え前のテープバックアップのリストア環境を保持しているとのこと。さらに、データ移行契約前にはPoCも実施するとした。