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NSSOL、FastLabelとAIデータプラットフォーム「FastLabel」の提供で協業

 日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)は29日、AI開発プロセスを包括的に支援する「AIPaaS」を提供するFastLabel株式会社との協業を開始すると発表した。NSSOLは、パートナープログラム制定後初の販売代理店として、AIを活用した業務効率化に関するコンサルテーションを通じて、顧客のDXを支援する。

 FastLabelは、AI開発に必要となるデータ生成、データ選別、自動アノテーション、モデル管理、モデル学習、モデル評価、デプロイ、モニタリング、パフォーマンス監視を一気通貫で実行できる、SaaS型のプラットフォーム。プラットフォームの活用により、データ作成コストの7割削減、AI精度の3割向上を実現しているという。

 NSSOLでは、AI領域において非構造データ(画像、音声、動画、テキストなど)の分析ニーズが高まっており、例えば製造業界においては、画像データ分析へのAI活用により、製品の良品・不良品の自動分類、作業工程の自動推定などの事例に適用できると説明。これらのデータに対する前準備として、データに対して予測したい情報を付与するラベル付け(アノテーション作業)が必要となるが、この作業は負荷が高く、AI開発全体のうち多くの時間が費やされており、アノテーション作業の効率化が課題となっているという。

 こうした背景を踏まえ、NSSOLが保有するソリューション開発技術およびサポート体制と、FastLabelを掛け合わせることで、多くの顧客に対してより広い範囲での先進的なAIサービスの提供が可能となり、両社事業拡大および目指す将来像の実現を見込めることから、協業体制の確立に至ったとしている。

 協業では、両社保有の顧客に対して、NSSOLが販売代理店としてFastLabelの販売を行うとともに、両社顧客に対するAI事業開発およびコンサルティングサービスの提供、両社営業連携による提供サービスの補間および拡充を行う。

AIデータプラットフォーム「FastLabel」全体像
「FastLabel」上におけるアノテーション画面例