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NSSOLとKore.ai、企業向け対話型AIプラットフォームの提供で協業
2023年8月23日 09:30
日鉄ソリューションズ株式会社（以下、NSSOL）とKore.ai Japan合同会社は22日、Kore.ai製品に関するリセラー契約を締結したと発表した。NSSOLでは契約に基づき、対話型AIプラットフォーム「Kore.ai XO Platform」をはじめとしたKore.ai製品の提供を開始した。
NSSOLとKore.aiでは、多くの企業が生成AIを活用したチャットサービス「ChatGPT」の活用を模索しているが、実際にツールを利用する従業員にとっては、ツールの乱立や業務ナレッジを含むデータの分散により運用が複雑化し、ユーザー体験に課題が残る場合があると説明。また、情報システム部門では、デジタルツール導入に伴い、従業員からの問い合わせや業務依頼が増え続けることが課題となっており、サービス提供事業者におけるカスタマーサービス部門においても同様に、自社の成長や提供サービスの拡充に伴って増加する、顧客対応業務の効率化や自動化が求められているという。
両社は、Kore.ai XO PlatformをはじめとしたKore.ai製品を提供することで、こうした課題やニーズを解決すると説明。Kore.ai製品は、ユーザー意図を正確に把握し、コンテキストを理解した上でインタラクティブな対話型コミュニケーションが可能で、基幹系システムを含む数多くのエンタープライズシステムと連携できるため、ユーザーはチャットボットを一元的な窓口として、データの呼び出しや更新、業務依頼や申請などさまざまな業務を対話型で実行できるとしている。
また、Kore.ai製品の連携対象には「ChatGPT（OpenAI/Azure OpenAI service）」も含まれていることに加え、今後は企業独自の大規模言語モデル（LLM）作成・チューニング機能のリリースも予定しており、Kore.ai導入企業における言語系生成AI活用の統合的なユーザーインターフェイス窓口を担うことが期待されるという。
さらに、Kore.ai製品はノーコードのプラットフォームであるため、導入企業は業務部門主体で運用し、迅速に業務改善を行えると説明。NSSOLは、こしたKore.ai製品の特長を評価し、提供するAIソリューション群に追加することを決定したとしている。
NSSOLは、Kore.ai製品の販売代理店として幅広い業界の顧客に対し、上流の企画構想から導入、顧客の運用や内製体制の立ち上げまでを一気通貫で支援する。企画構想支援として、Kore.ai製品の導入効果の試算やユースケースの検討支援を提供。プロジェクト計画・実行として、Kore.ai製品を活用した業務プロセス構築に向けたプロジェクト計画立案および実行を行う。また、運用・内製支援として、顧客の運用定着、内製化に向けた教育や運用方法・施策の提案および伴走支援を提供。プロダクト管理支援として、導入効果の継続的な測定支援、Kore.ai社製品の適用領域拡張やユースケース追加を含めた中長期のロードマップ策定や更新を行う。
NSSOLでは、Kore.ai製品関連ビジネスにおいて、今後3年間で30社、5年後には50社への導入を目指すとともに、将来的にはこれらのサービスのメニュー化を図り、より導入しやすい形でのソリューション提供に取り組んでいく予定としている。
