NSSOL、企業の業務変革に向けた「生成AI／ChatGPT活用支援サービス」を提供

　日鉄ソリューションズ株式会社（以下、NSSOL）は24日、企業の業務変革に向けた「生成AI／ChatGPT活用支援サービス」を提供開始した。

　サービスには、生成AI導入に向けた企画構想、生成AIを活用した業務設計および実システムの構築・運用、従業員への定着、全社への横展開支援までが含まれる。サービスの提供を通じて、それぞれの企業の業務課題に、対応する生成AIを活用した業務変革をワンストップで行う。

　NSSOLでは、生成AIを活用したChatGPTの利用者が爆発的に増加する中、国内企業においても導入検討や、一部サービスへの活用が積極的になされていると説明。一方で、企業内の情報を適切に扱い、業務変革につながる効果的な使い方をするためには、各企業内で安全・効率的に生成AIを活用するための仕組みづくりと、利用者の活用リテラシー向上、生成AIに関する技術革新や法整備に対応したアップデートをしていく必要があるとして、こうした各企業が抱える、生成AI活用に向けた課題への対応として、生成AI／ChatGPT活用支援サービスを提供する。

生成AI／ChatGPT活用支援サービス概要

　サービスでは、生成AIの活用に向けたハンズオン研修や、試用環境構築による「手触り感」の習得、それらを踏まえたユースケース／アイデア創出の過程から顧客とともに伴走し、生成AIの業務適用の立ち上がりから支援する。また、個人情報や営業秘密などの社内情報管理、アクセス制御といったセキュリティの観点も考慮したシステム立ち上げについてもサポートする。

　研修では、自然言語処理技術を研究してきた研究員による基礎知識講義や、ChatGPTのハンズオン研修を通じた活用イメージ想起と、Azure OpenAI Serviceを用いたChatGPTの試用環境構築を行う。

　ユースケース／アイデア創出、課題の特定については、NSSOLがDX、AI活用、新規事業創出などのテーマで50回以上実施してきたアイデアソンで培った手法を生かし、ideagramなどを活用したアイデアソンにより業務課題・アイデアの可視化を行い、生成AIを活用した課題解決に向けた仮説を検証する。

　課題検証（PoC）では、生成AIの業務適用についてのトライアル環境を構築し、PoCにより課題解消につながるか検証する。実運用と社内展開では、ソフト面、ハード面の環境を整備し、実運用をスタートするとともに、実運用結果をモニタリングする仕組みを構築し、適用ユースケースの数を増やす。

　NSSOLは、先端技術の実適用に向けた研究を進める「システム研究開発センター」を有し、ChatGPT登場以前から、大規模言語モデル（LLM）をはじめとした自然言語処理の業務適用に関する研究開発を進めていたと説明。さらに、NSSOL全社での生成AIに関する社内活用ガイドラインを整備し、社内ハッカソンの実施、社内利用環境の準備など、実業務への適用に向けた知見を蓄積しているという。

　今後も、NSSOLは同社のパーパス「ともに未来を考え 社会の新たな可能性を テクノロジーと情熱で切り拓く」のもと、生成AIをはじめとしたデジタルテクノロジーの提供を通じて、顧客の新しい価値創造に貢献していくとしている。