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シチズンマシナリー、Salesforce製品を複合的に活用した部門横断の情報共有システムを構築

JSOLが導入を支援

 株式会社JSOLは21日、シチズンマシナリー株式会社に対して、Salesforce製品を複合的に活用し、部門横断で顧客情報・業務情報を共有できるプラットフォームの導入および定着化に向けた支援を行ったと発表した。JSOLでは今後、製造業界を中心に同様のサービスを展開していく考えである。

 工作機械メーカーのシチズンマシナリーでは、すべての製造現場において「顧客の声を意識する」という点に重点を置いて業務改革を行っていたものの、営業、製造、アフターフォローの各部門間での情報共有に課題を抱えており、顧客情報を集約して全社共有を可能とするソリューション基盤の再構築を目指していたという。

 そして、そうした顧客目線での業務改革を実現するためにSalesforceの導入を決定。2019年にセールスフォース・ジャパンとともに新システムの構想を固めた後で、2020年4月よりシステム構築に着手し、そこにJSOLが参画している。

 JSOLでは、営業の初期段階から商談管理、見積もり、仕様確認、生産計画、出荷、アフターサービスまでの一連の業務プロセスに合わせて、Salesforceの製品を複数組み合わせて活用することを提案。情報を一元管理するシステムを構築し、部門間の情報共有プラットフォームを整備した。

 コミュニケーションについても、Salesforce内のチャットツールであるChatterを利用したn対nのやり取りが可能になったため、組織として情報を共有しやすくなったほか、履歴が残るので、担当者が変わっても過去の経緯が分かり、途中からでも別の部門がスムーズに参加できるようになったという。

 こうしたシステム整備の結果、サービス部門では、Salesforceのレポート機能で自ら分析するケースも見られるようになってきたとのこと。以前は情報システム部門に依頼する必要があった分析が、Salesforceを利用すると、抽出条件などを設定するだけで、必要に応じてすぐに入手できるようになったためだ。また、訪問先でモバイル端末からSalesforceにアクセスできるようになった点や、多言語対応になり、海外拠点の情報も集約できる点なども評価されている。

 加えて、将来的に、さらに多くの情報が蓄積されていけば、より迅速かつ柔軟な生産体制への移行を実現するとともに、データを分析して高度なアフターフォローを行えるようになることも期待されているとした。