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ハイレゾ、20kVA高電力ラック採用で最安値保証の「高電力ハウジングサービス」を提供

 株式会社ハイレゾは6日、データセンター内でサーバーの設置スペースを最安値保証で貸し出す「高電力ハウジングサービス」を提供開始した。

 ハイレゾは、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を自社のGPU専用データセンターから提供しており、1万枚以上のGPUの保守・管理を行っている。昨今のGPUサーバーの消費電力の増加に伴い、オンプレミスサーバーの設置場所に関する問題を解決するために、高電力ハウジングサービスをリリースしたとしている。

 高電力ハウジングサービスは、消費電力が膨大なGPUサーバーの置き場所を最安値保証で提供するサービス。「高電力サーバーラック」「地方型データセンター」「外気導入空冷」「Tierフリー」など、コストを抑えるさまざまな工夫により、低コスト化を実現した。

 一般的なデータセンターのラック電力は2kVA程度だが、GPUサーバーの消費電力が1台2kVAとした場合、1ラックに1サーバーしか収容できず、ラックのスペースが無駄になる。ハイレゾのデータセンターは、20kVAの高電力ラックを採用しているため、一般的なラックと比べて、サーバーの収容効率が10倍になり、ハウジングのコストを下げられる。

 ハイレゾは石川県志賀町にGPU専用のデータセンターを建設しており、地方立地により建設コストや電気代を抑えている。サーバー冷却には外気導入型空冷を利用することで電力を削減し、脱炭素化を推進している。

 また、データセンターは冗長構成が一般的だが、冗長化するとコストが大幅に増加するため、費用対効果の考慮が必要となる。ハイレゾのデータセンターはあえて冗長レス(Tierフリー)にすることで、コストを追求している。

 ハイレゾは、NVIDIAパートナープログラムの最上位レベル「Elite Partner」に認定されており、合計1万枚以上のGPUを運用しているプロフェッショナルによる保守管理が受けられる。ISMS認証(ISO27001)、Pマーク認証も取得し、総合的なセキュリティ対策を行っている。

 高電力ハウジングサービスの価格は、1ラック(46U)、電源20kVAで月額100万円(税込)。また、価格は最安値を保証をしているため、同条件で他に安いサービスがあれば相談してほしいとしている。