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TIS、チャットボット作成サービス「Dialog Play」でAzure OpenAI Service連携機能をβ提供

検索機能の強化に利用

 TIS株式会社は3日、AI搭載型チャットボット作成サービス「Dialog Play」において、Microsoft Azure上でOpenAIの技術を利用できる「Azure OpenAI Service」との連携機能を、β版として提供すると発表した。正式版の提供開始は10月を予定している。

 Dialog Playは、業務に特化したチャットボットを作成できるAIチャットボットプラットフォーム。チャットボットシステムを3ステップで構築できる点を特徴としており、コールセンターやBPOにおけるオペレーター業務、セールス/アフターサービスの問い合わせ対応、情報提供などの業務に活用可能なチャットボットを、容易に作成・運用できるという。

 今回の機能追加では、Dialog PlayのFAQ検索機能において、Azure OpenAI Serviceで提供されているChatGPTなどの生成AIモデルが利用可能になり、1)社内文書の投入によるFAQの自動生成、2)生成AIによる回答内容の生成――、の両機能が提供される。

 1)では、社内文書をAIモデルに投入することでFAQを自動生成できるため、FAQ作成の工数削減に活用可能。また2)では、チャットボットとのやり取りにおいて、かみ合わない会話の部分を分析し、回答内容の生成、FAQへの登録などを行うことで、会話の質の向上や、未知の語彙(ごい)に対しても自然なコミュニケーションが実現できる可能性が広がるとしている。

 なおTISでは、Azure OpenAI ServiceのAIモデルを、Dialog Playのメインエンジンとして利用するのではなく、滑らかな会話や効果的な回答などの機能を強化する部分に活用しているので、既存のAIチャットボットの優位性と生成AIの先進性をTISがチューニングして、利用者に対して快適なサービスの利用環境を提供できると、その効果を説明した。

 新機能は、Dialog PlayのADVANCEプランとSTANDARDプランが対象となり、利用料金内で利用可能。設定費用は別途見積もりとなる。