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Skyのシンクライアントシステム「SKYDIV Desktop Client Ver.6」、オフィスPCのリモート操作機能などを強化

 Sky株式会社は5日、シンクライアントシステム「SKYDIV Desktop Client」の新版「同 Ver.6」を販売開始すると発表した。

 SKYDIV Desktop Clientは、仮想環境(シンクライアント)でのPCの運用管理を支援する各種機能を搭載し、テレワークやネットワーク分離環境などのさまざまな業務環境で、安全かつ便利に業務を行えるようサポートするシステム。仮想化基盤には、Windows Serverに搭載された「Microsoft Hyper-V」を利用し、これまで使い慣れたMicrosoft製品の環境でシステムを構築できるので、スムーズに運用を開始できるとした。

 今回の新版では、出張先やテレワーク中に、手元のPCからオフィスのPCを手軽に・安全にリモート操作できる機能「Remote Access Services」が強化された。まず、リモート接続の方法、PC間のリダイレクトやファイルコピーの許可などの各種利用設定を、部署単位で指定できるようにしたほか、同時接続を許可する上限台数の割り当ても部署ごとに行えるようになったため、組織の運用に沿った柔軟なサービス利用に対応できるという。

 また、これまでの専用アプリケーション経由のリモート接続に加えて、Webブラウザでも仮想環境へのリモート接続を行えるようになった。これにより例えば、クラウド事業者が、利用者にクラウド上のサーバーへ接続してもらう場合などにも適用できるとのこと。

 ライセンス面では、従来の「同時接続数ライセンス」に加え、使ったライセンス数に応じて利用料を支払う料金形態にも新たに対応している。

 また、他社のファイル無害化ソリューションと連携し、仮想環境を利用中にWebサイトなどでダウンロードしたデータを無害化して、ファイルをローカル環境に転送できる「ファイル無害化連携」機能では、ローカル環境でダウンロードしたデータを無害化して仮想環境に転送できる機能を追加した。

 このほか今回は、物理PCで利用中の仮想環境上から、別システムの仮想端末(仮想アプリケーション)を起動して利用できるようにしている。この強化により、複数のシステムをまたいで仮想環境の構築が必要なケースでも活用可能になったとのことだ。