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Sky、オフィスPCをリモート操作できる新サービスの基盤にOCIを採用 セキュリティとコストを評価

 日本オラクル株式会社は19日、Sky株式会社が、大規模ユーザー向け仮想デスクトップシステム「SKYDIV Desktop Client」の新サービス「SKYDIV Desktop Client Remote Access Services」のクラウドサービス基盤として、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を採用したと発表した。

 Skyでは、新サービスのSKYDIV Desktop Client Remote Access Servicesを提供するにあたり、そのサービス基盤として、ファイアウォール、ゲートウェイ、アカウント管理や証明書認証などのセキュリティ必須要件を満たすのみならず、リモートアクセスサービスで生じやすい、オフィス外からのデータダウンロードにかかるコストを抑えることが求められていた。

 SKYDIV Desktop Clientのクラウドサービス基盤は従来、他社クラウドを活用していたが、新サービス基盤に適したパブリッククラウドをあらためて比較検討した結果、セキュリティ機能やコスト性能を評価し、OCIを採用したという。

 セキュリティ面では、OCIはデフォルトで暗号化されているほか、コンパートメントによる階層型管理によるアクセス制御など、セキュリティバイデザインの環境が提供されている。また、Webアプリケーションのセキュリティ強化を行う「OCI Web Application Firewall」、暗号鍵や資格証明を厳格に保護する「OCI Vault」、リスクのある設定を自動検知する「OCI Cloud Guard」、ログ分析を自動化する「OCI Logging Analytics」などを活用することで、セキュリティ運用の高度化も実現しているとのこと。

 さらには、在宅勤務時に利用者が社内PCへアクセスする際のセキュリティの懸念をなくすべく、データとリソースへの安全なアクセスに使用される暗号鍵や資格情報などを厳格に保護するために、OCI VaultのHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)機能の活用や、「OCI IAM Identity Domains」の多要素認証なども活用した。

 一方のコスト面では、OCIでは毎月10TBまでデータ転送料が無料となるため、ネットワークコストを低減でき、サービス価格も安価に設定可能となったという。このほか、システムを構成する仮想マシン、データベース、ストレージなどサービス基盤を構成するリソースも低価格で利用可能なため、従来比、全体で約62%のコスト削減が見込まれているとのことだ。