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資生堂、人事・給与管理システムをSAP SuccessFactorsで刷新

タレントマネジメント領域から利用範囲を拡大、SAPジャパンとEYSCが導入支援

 EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EYSC)、SAPジャパン株式会社、株式会社資生堂の3社は5日、資生堂が、SAPジャパンのSAPの人事クラウド「SAP SuccessFactors」の一機能である人事・給与管理システムを導入したと発表した。同システムは、資生堂の人事改革を支えるシステム基盤として、日本における従業員2万4000人を対象に3月より稼働しているという。

 資生堂ではすでに、2019年からSAP SuccessFactorsの目標・評価および後継者管理などのタレントマネジメント機能を活用していたほか、人事・給与管理にはSAP HCMを利用していたが、今回は、データや業務プロセスの標準化と統合基幹システムの構築・導入を通じて、企業価値の最大化を目指す同社のビジネス変革プログラム「FOCUS(First One Connected and Unified Shiseido)」の一環として、国内の人事・給与システムについてもSAP SuccessFactorsへ移行させている。

 新システムの導入・移行にあたって、SAP SuccessFactorsのモジュール間(タレントマネジメント、人事管理、給与計算)はもちろんのこと、既存の勤怠等の周辺人事システムともシームレスにデータ連携し、SAP SuccessFactorsを中心に人事データの流れをシンプル化した。また、人事業務全般の業務フローの問題点を洗い出し、フローの最適化と業務標準化を図ったとのこと。

 資生堂では、これらの取り組みにより、人事業務全般における人件費や、システムの保守・運用にかかるコストを削減するとともに、自動化・効率化を通じた従業員の生産性向上を実現していくとしている。

 なおシステムの導入・構築にあたっては、SAPジャパンが人事管理領域を、EYSCが給与管理領域をそれぞれ担当した。