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NTTドコモビジネス、半導体企業のRapidusに液冷データセンター「Green Nexcenter」を提供

 NTTドコモビジネス株式会社(旧:NTTコミュニケーションズ)は27日、最先端半導体の研究・開発・製造を手掛けるRapidus株式会社に対し、生成AIなどの活用に向けた超高発熱サーバーなどの冷却に最適な液冷方式のデータセンター「Green Nexcenter」を提供すると発表した。これにより、RapidusのHPC(High Performance Computing)規模のサーバーを活用した事業基abanの安定運用を支援するとしている。

 NTTドコモビジネスは現在、IOWNを活用して、半導体産業をはじめとするさまざまな産業/地域課題の解決と北海道の地域創生を推進する事業「HOKKAIDO IOWN CAMPUS」に取り組んでいる。この取り組みの一環として、北海道を起点に半導体産業の持続的成長を支援している。

 半導体業界では、半導体設計・半導体製造のマスク補正(光近接効果補正)などの用途で膨大なコンピュートリソースが求められ、従来の空冷方式では、高度に発展した事業運営において冷却効率や消費電力の面で限界が指摘されている。特に、Rapidusが推進する次世代半導体開発ではHPC規模のサーバー群が不可欠であり、安定した運用と環境負荷低減の両立が重要な課題となっているという。

 NTTドコモビジネスは、高密度なアクセラレーテッドコンピューティングシステムに対応した液冷方式コロケーションデータセンター「Green Nexcenter」を提供している。液冷方式は、通常のデータセンターでは対応が困難な高発熱サーバーに対しても、従来の冷却技術を大きく上回る省エネ性能で冷却機能を提供する。高密度な演算処理環境下でも安定した温度管理を実現し、消費電力の削減とCO2排出量の低減に貢献する。

 NTTドコモビジネスは、液冷データセンターを提供することで、Rapidusの設計・検証・製造プロセスにおける膨大な計算処理を高速かつ安定的に実行できる環境を実現し、TAT(Turn Around Time)の短縮に貢献するとしている。

「Green Nexcenter」における液冷方式の仕組み

 NTTドコモビジネスは、さらに拡大する生成AIなどの需要に応えていくため、Green Nexcenterを展開していくとともに、さまざまな企業やパートナーとの連携を強化し、「分散」「柔軟」「安全」「リーズナブル」といったAI時代に企業が求めるニーズに対応する「AI-Centric ICTプラットフォーム構想」の実現を進め、企業の生産性向上、競争力強化に貢献するとともに、地方創生といった社会課題の解決を図るとしている。

 また、NTTドコモビジネスでは、低消費電力を実現するIOWN光コンピューティングを活用したプラットフォーム上で、さまざまな業界のアプリケーションに展開していくことで、AI時代における各産業の膨大な消費電力問題の解決に取り組むと説明。その第一歩として、2026年度に半導体産業が利用するアプリケーションを動作させる実証実験を実施予定としている。