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富士フイルムの「トンネル点検DXソリューション」、鉄道トンネル点検に対応した強化を実施
2026年5月20日 13:13
富士フイルム株式会社は19日、光学技術・画像処理技術・AIによってトンネル点検業務の効率化を実現する「トンネル点検DXソリューション」をバージョンアップし、鉄道トンネルの点検に対応したソリューションとして提供を開始したと発表した。
「トンネル点検DXソリューション」は、社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」や、光学技術・画像処理技術を活用し、トンネル点検業務の効率化を実現するソリューション。富士フイルムのデジタルカメラを組み込んだ撮像システムで撮影したトンネル内部の画像を自動合成して、高精細な画像展開図を作成し、AIが画像展開図からひび割れなどの損傷を自動抽出する仕組みにより、効率的なトンネル点検業務を支援しているという。
同ソリューションは、2023年の提供開始以降、水力発電所などの水路トンネルの点検に利用されてきたが、今回は、鉄道トンネルの点検に対応するためのバージョンアップを行った。
鉄道、特に地下鉄のトンネルは、路線や区間ごとにトンネルの形状や大きさが異なるため、従来は撮影時に細かな設定変更を都度行う必要があったが、トンネルの形状や大きさに合わせて簡単に撮影設定を変更できるように撮影アプリの強化を実施した。形状が変化する箇所において、タブレットからワンタップで必要な設定を選ぶと、形状に適した設定へ自動で切り替えられるため、撮影業務の負担を軽減するとともに、安定した高精細画像の取得を実現するという。
また、従来検出の対象としていたひび割れに加えて、新たに、漏水、遊離石灰、鉄筋露出、剥離、さび汁といった、トンネルの健全度評価において重要な項目も自動で検出できるようになった。これにより、点検業務の効率化と、点検品質のさらなる向上に貢献するとしている。
このほか、画像展開図を確認するための専用ビューアを機能強化し、新たに点検結果を管理・活用できるさまざまな機能を搭載した。AIが自動検出した損傷について、点検の運用ルールや点検者の知見をもとに編集・追加・削除できるほか、画像展開図上の任意の位置に点検結果などに関するメモを記入したり、画像ファイルを添付したりすることも可能になった。
加えて、現場で特に確認が必要な箇所を登録し、トンネル内でのスムーズな点検作業をサポートする「ToDo管理機能」、構造物ごとに画像展開図を管理できる「構造物管理機能」も追加された。後者の機能では、例えば、路線やトンネル別に点検データを経年で蓄積できるため、長距離のトンネルでも必要な点検画像へのスムーズなアクセスが可能になり、継続的な維持管理を支援できるとしている。



