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Salesforce、Slackの新機能「AIスキル」「ディープリサーチ」「Salesforce Actions」「メモリ機能」を日本で提供開始

 株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は20日、Slackにおける企業のAIエージェント活用を実務レベルで本格化させる4つの新機能「AIスキル」「ディープリサーチ」「Salesforce Actions」「メモリ機能」の日本での一般提供を開始したことを発表した。

 4つの機能は、人とAIエージェント、企業アプリケーションをひとつの基盤でつなぐというSalesforceのビジョンを体現するもので、定型タスクの自動化から複合的なリサーチ、Salesforceデータとの連携、ユーザー個人に合わせたパーソナライズされた対応まで、日常業務のあらゆる場面でSlackbotがAIエージェントとしてシームレスに支援する。

 「AIスキル」は、チームの定型業務を、一度定義するだけで何度でも再現できる業務テンプレート。キャンペーンブリーフやパイプラインサマリー、インシデントレポートなど、毎回同じ品質・フォーマットが求められる業務を、ゼロから組み立て直すことなく実行できる。

 Slackbotには職種別のAIスキルライブラリがあらかじめ搭載されており、導入直後から活用できる。オリジナルのAIスキルも、Slackbotとの自然言語による対話を通じて作成できる。日常業務のパターンからテンプレートを自動提案したり、ゼロから構築したりすることもできる。作成後も業務の変化に応じて改善案を自動提案し、常に最新の状態を維持する。

 「ディープリサーチ」は、単一の質問に即答するだけでなく、複数ステップにわたる包括的な調査・分析を自律的に実行する機能。複数の情報ソースを横断して情報を統合し、4分程度で詳細なリサーチレポートを生成する。これにより、これまで時間を要していた市場調査や競合分析、案件の詳細調査などを、Slackを離れることなく実施できる。

 「Salesforce Actions」は、Slack上からSalesforceのCRMデータを直接作成・更新・編集できる機能。従来、顧客情報や商談データの更新にはSalesforceへの画面遷移が必要だったが、同機能により、ユーザーはSlackbotに自然な言葉で依頼するだけで、商談ステータスの更新、取引先情報の編集、活動履歴の記録などをSlack上でシームレスに実行できる。さらに、Slackbotが更新内容をドラフト形式で提示し、ユーザーが確認・承認した上で反映されるため、入力ミスや誤操作を抑えながら、安全かつ効率的なデータ更新を実現する。

 「メモリ機能」は、SlackbotがユーザーおよびチームのSlack上での行動履歴・会話・習慣・好みを継続的に学習し、時間の経過とともによりパーソナライズされた対応が可能になる機能。ユーザーの業務スタイルや過去のやり取りに基づいて応答の精度と関連性が高まる。Slackbotのメモリデータは管理者には公開されず、ユーザー個人のプライバシーが守られる設計となっている。

 また、Slackbot上での会話を通じて、データの可視化(グラフ・チャート)をSlack内で直接生成・表示できる「Slackbot Charts」機能を、5月中に提供開始を予定している。Slackbot Chartsにより、外部のBIツールや分析ダッシュボードを開くことなく、自然言語でデータの傾向や比較を即座にビジュアル化できる。営業・マーケティング・経営管理など、データに基づく意思決定を日常的に行うすべての職種をサポートする。

 現在、Open Betaで提供中の「Today View」は、人とAIエージェント、企業アプリケーションを一つの基盤でつなぐというSalesforceのビジョンを日々の業務で実感できる、AI搭載のパーソナライズドランディングページ。1日の優先事項、カレンダー、アクションアイテムを一元的に表示し、Slack全体の活動やすべての接続アプリから生成されたAIによる優先度ランキングを起点に、今日取り組むべき事柄を一覧で確認できる。SlackbotおよびSlack Listsと連携し、優先事項への対応・フォローアップの作成・会議の準備まで一気通貫でサポートする「一日のコマンドセンター」として機能する。

 さらに、2026年夏以降にも各種機能の一般提供開始を予定している。「Agent Orchestration」は、Slackbotを従業員向けのインターフェイスとして、組織内で稼働する複数のAIエージェントを横断的に連携・調整し、業務実行を支援する。「Slackbot for your Desktop」は、Slackbotがユーザーのデスクトップ上の業務コンテキストを理解し、Slack以外のアプリケーション上で行われている作業もシームレスに支援する。

 「Intelligent Note Taking」は、Slackデスクトップアプリを通じて、Slack外(ZoomやGoogle Meetなど)で実施されるミーティングにもSlackbotが参加し、リアルタイムで文字起こし、要約、決定事項の整理、アクションアイテムの抽出を自動で行う。

 「Voice Command」は、Slack上で音声を使ってSlackbotに指示を出し、Salesforce Customer 360を直接操作できる。「MCP Client」は、Slackbot自体がMCP(Model Context Protocol)クライアントとして機能することで、Agentforceをはじめとするあらゆる外部エージェントやエンタープライズアプリにアクセスできるようになる。