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コニカミノルタ、購買活動につながる最適なデザイン制作を支援する「EX感性」

ヒトの感性への働きかけを脳工学に基づいた画像解析で定量化

 コニカミノルタ株式会社は13日、感性脳工学と独自の画像処理技術を利用し、購買活動につながる最適なデザイン制作を支援するサービス「EXplainable感性」(以下、EX感性)を販売開始したと発表した。

 「EX感性」は、ヒトの感性への働きかけを脳工学に基づいた画像解析で定量化し、購買活動につながる最適なデザインを追求するサービス。消費者の購買プロセスを「認知」「興味」「比較」「購入」の4段階に分解し、購入に至るまでの各段階において、独自の分析メニューによりデザイン上の課題を抽出・評価したうえで、改善の方向性を提案するという。

 「認知」においては、人が認知する色・輝度・形状の特徴量を計算することで、デザインの「注目性」を見える化する。範囲を指定した分析により、その範囲の視認性が全体の中でどの程度あるのかを定量化できるという。

 例えば、照明や角度などによる製品パッケージの見え方の変化や、ニス・箔(はく)などの特殊加工効果を確認可能なため、店頭・Webなどで目立ちやすい最適なデザイン制作を行えるとのこと。

注目性分析例

 2つ目の「興味」については、印象・類似度分析を提供する。印象では、商品を購入する際に多くの人が注目する“色”に着目し、印象語と配色をマッチしたデータベースからデザインの印象を見える化する。これにより、デザインが訴求したいコンセプトに合致しているかどうか、あるいはターゲットが好む印象にデザインされているかを確認し、改善を支援するとした。

印象・類似度分析対象
印象分析データ例

 一方の類似度分析では、指定した印象語や画像に対する類似度をレーダーチャートの形で見える化するので、各印象に対する分析結果が一目で分かりやすくなり、他デザインとの比較も容易になるとしている。

類似度分析データ例

 3つ目の「比較」でも、消費者が商品の購入前に比較する段階において、“色”を軸にしたデザインのポジショニングを分析し、見える化するため、デザイン改善の方向性の判断材料や、提案・プレゼンテーションのエビデンスとして利用できる。

 なお、「EX感性」で分析可能なデザイン要素はすべて定量化して見える化し、分析結果をCSVデータとして出力可能。売上・クリック率などの目的変数と組み合わせることで、売れるデザインの要素を特定できるとのことだ。

ポジショニング分析結果例