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Salesforce、次世代の顧客体験を実現する自動車業界向け「Automotive Cloud」を提供

 株式会社セールスフォース・ジャパン(以下 Salesforce)は10日、業種特化型クラウド「Salesforce Industry Cloud」の自動車業界向け製品「Salesforce Automotive Cloud(以下、Automotive Cloud)」を、国内で提供開始すると発表した。

 Automotive Cloudは、自動車メーカー、ディーラー、カーファイナンス会社に向けた製品で、自動車業界に特化したデータモデルを標準装備し、デジタルを活用した次世代の顧客(ドライバー)体験の実現を可能とするとともに、業界に特化した自動化、AI、および分析機能により、生産性の向上とコスト削減を実現するソリューション。顧客が新車を探す際や、購入する際、融資の選択肢を探す際、車の修理をする際など、顧客(ドライバー)と車のライフサイクル全体にわたって、リアルタイムのパーソナライゼーションとインテリジェンスを可能にする。

 提供する機能のうち「ドライバー360」は、SalesforceのCustomer 360のコンセプトに基づき、自動車業界に特化した信頼できる唯一の情報源を構成する。自動車業界専用のデータモデルとプロセスで構築された、すぐに利用可能なソリューションにより、顧客とその世帯での車の所有状況、車に関するデータなどを可視化する。

 Driver Console(ドライバーコンソール)は、Webサイトでの車の閲覧履歴や購入履歴から、購入後の長期にわたるサービスプロセスに至るまでの、顧客(ドライバー)との一連のタッチポイントとルールに基づいたアラート機能により、顧客とのやり取りをすべて可視化し、サービスチームに重要なインサイトを提供する。

 Household Management(世帯情報管理)は、世帯での車の所有状況や過去の商談の全体像を可視化することで、ディーラーやその他のエコシステムパートナーは、サポート、提案、販売をさらにパーソナライズできる。

 Vehicle Console(車両コンソール)は、自動車メーカー、ディーラー、カーファイナンス会社いずれもが、累計走行距離、車の査定額、サービスや修理の提供状況などの包括的な車両情報に簡単にアクセスできる。

 また、リードコンバージョンとコミュニケーションの改善による収益向上を実現。Automotive Lead Management(自動車業界のリードマネジメント)は、車両履歴など個別の顧客に関するリード情報を充実させ、最も価値の高いリードを、その顧客が好むディーラーに直接転送できるようにする。その際、顧客の希望、ニーズ、履歴といった情報を共に提供することで、ディーラーと自動車メーカー間の連携を促進する。

 Dealer Performance Managementは、地域別のディーラーの業績を簡単に分析し、リードのパイプラインを把握できる。これにより、自動車メーカーとディーラーが共通の目標を設定し、販売計画、現地への訪問、パートナーとの連携、需要予測、チャネルインセンティブなどをより適切に管理、調整できる。

 さらに、業界に特化した自動化、AI、および分析機能を活用して、生産性の向上とコスト削減を実現する。Flow for Automotiveは、ノーコードのワークフローにより、車両の注文状況の更新や出荷遅延通知といった業務プロセスとシステム間の連携を容易化する。Analytics for Automotiveは、専用ダッシュボードの提供により、自動車会社がビジネス状況をモニタリングし、改善するためのインサイトを提供する。

 Salesforceは、自動車業界に関する独自の専門知識とソリューションを提供する広範なパートナーエコシステムがあり、パートナーと共に日本でのAutomotive Cloudの円滑な導入と顧客の成功を実現していくとしている。