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建設生産支援クラウド「Photoruction」、施工計画書の作成支援機能で書類作成を効率化

 株式会社フォトラクションは10日、建設生産支援クラウド「Photoruction(フォトラクション)」の建設BPO機能において、「施工計画書の作成支援」を新たに追加したと発表した。

 Photoructionは、生産性と品質向上を目的としたクラウド型の建設生産支援サービス。「杭工事検査の準備」「配筋検査の準備」など、建設業のビジネスプロセス(作業)を効率化するためのBPO機能を備えており、業務プロセスの自動化を支援することも可能とした。

 一方、建設プロジェクトでは、工事を開始する前に、工事の手順や工程などを記載した施工計画書を施工会社が作成し、発注者へ提出する必要があるが、施工計画書は工種ごとに作成するため、着工から竣工まで数十種類の施工計画書を作成する必要があり、施工管理の担当者は、その作成に多くの時間を費やしているという。

 加えて、統一されたひな形がなかったり、管理や整理を行う部署がない場合が多かったりするので、施工計画書を作成するナレッジがたまらず、効率化が進まないといった課題もあるとのこと。

 新たに提供される「施工計画書の作成支援」は、こうした課題解決を支援するBPOの新メニューで、図面や全体工程表など、必要書類をPhotoructionにアップロードすると、必要な情報を読み取って施工計画書を自動作成してくれる。必要な情報が不足している場合はその旨を通知してくれるので、簡単に手直しできるほか、Excel形式での納品が可能なため、現場側での修正も可能という。

 また、入力項目は、特性ごとにデータとして管理され書式を蓄積させていくため、使えば使うほど、企業に合わせた施工計画書のナレッジがたまり、施工計画書のデータベースを構築できるとのこと。こうして、工事全体で作成するすべての施工計画書をデータベース化することで、他現場へ施工計画書の展開したり、類似する工事を行ったりする場合は、より短期間での作成が可能となり、企業全体での施工計画書作成の効率化を推進できるとしている。

 加えて、施工計画書の全社共通書式やデータベースを整備することで、若手社員への教育資料としても活用できることから、施工計画書作成の標準化を推進可能になるとした。