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JFEシステムズ、原価計算・採算管理システム「J-CCOREs」のSAP S/4HANA連携機能などを強化

 JFEシステムズ株式会社は7日、原価計算・採算管理システム「J-CCOREs」で提供しているオプション「ERP(SAP S/4HANA)連携」と「連結原価計算」を機能強化したと発表した。

 J-CCOREsは、鉄鋼業の原価計算ノウハウをパッケージ化した原価計算・採算管理システムで、鉄鋼・金属・化学・食品、製薬、半導体等、複雑な工程を持つ業態に適合可能。原価計算・損益計算にとどまらず、新製品の原価・原料単価の変動に伴うシミュレーション機能や、製品別・顧客別・営業所別など、さまざまな視点での差異分析を行う機能を備えている。

 今回は、J-CCOREsとSAP S/4HANAとの連携を行うためのオプション製品「ERP(SAP S/4HANA)連携」を機能強化した。従来、SAP S/4HANAをはじめとする上流システム(生産管理や会計など)の計算諸元データをJ-CCOREsに連携するインターフェイスの構築には、コストと期間を要するケースが見受けられたが、今回は、インターフェイスの追加開発を抑制するために、J-CCOREsとSAP S/4HANAの標準インターフェイスとの連携機能を強化。事前に定義されたERP連携ジョブを実行することで、製造実績データおよび各種マスターを取り込み、J-CCOREs標準データフォーマットへの変換を行えるようにしている。

 一方の「連結原価計算」では、グループ内取引における内部利益を控除し、要素別の製造原価を連携、連結ベースでの詳細な製造原価を把握可能にした。また、国内・海外をまたがるサプライチェーンのグローバル原価管理を支援するため、為替レート変換機能も備えている。

J-CCOREs「連結原価計算機能」イメージ