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NTT Com、「まなびポケット」で統合型校務支援システムへのシングルサインオンが可能になる統合認証サービスを提供

 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は10日、クラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」において、統合型校務支援システムへのシングルサインオンが可能になる有料サービス「統合認証サービス」を2月に提供開始すると発表した。

 まなびポケットは、教職員・児童生徒が多種多様な学習コンテンツを簡易に学べる環境を通じて、個々に最適化された学習の提供を目指すクラウド型教育プラットフォーム。プラットフォーム上にある各社デジタル教材(コンテンツ)と、NTT Comが無料提供するコミュニケーション機能などを利用できる。

 統合認証サービスは、統合型校務支援システムへのシングルサインオンによる認証連携を実現する。連携する統合型校務支援システムは、株式会社EDUCOMの「EDUCOMマネージャーC4th」、株式会社システムディの「School Engine」、テクマトリックス株式会社の「ツムギノ」、株式会社文溪堂の「Te-Comp@ss」の各サービス。

 統合型校務支援システムをインターネット経由で利用する場合に、ガイドラインに対応した多要素認証を行える。具体的には、まなびポケットにログインした後、統合型校務支援システムにアクセスする際に多要素認証を行うことで、セキュアに統合型校務支援システムを利用できる。

 多要素認証は、私有端末へのアプリケーションの導入や、私有の電話番号にSMSで認証コードを発出する方式が一般的だが、学校では教職員が私有の端末を使用することが難しい場合が多いことから、サービスでは教職員の私有端末を使わない仕組みを採用している。自治体で、指紋認証機能が付いたPCやセキュリティUSBキーなどの認証が可能なデバイスを用意することで、多要素認証を実現できる。

 また、まなびポケットを利用する場合にリスクが高いアクセスかを判定し、リスクが高いと判断した場合に追加で多要素認証を求める、リスクベース認証機能にも対応。通常は、まなびポケットから統合型校務支援システムにログインする際にのみ多要素認証を求めるが、リスクベース認証を使うとまなびポケットにログインする時点で多要素認証を求められる。これは、ガイドラインの中でも任意の対策とされているため、希望の場合にのみ利用できる。