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SRAとアドバンテック、組み込みシステム向けに国内でのUbuntu OSサポートを強化

 株式会社SRAとアドバンテック株式会社は20日、Ubuntu OSに関して、日本国内での組み込みサービス・サポートに関する業務提携を行うことで合意したと発表した。

 SRAでは、産業分野におけるクラウド活用IoTシステムや、組み込み装置へのLinux活用は年々増加している傾向にあり、その中でも特に、英Canonicalが開発するUbuntuに対する需要は加速度的に高まっていると説明。その背景として、明確なロードマップ、クラウドシステムへの接続性、定期的かつ長期的なバージョンアップとセキュリティアップデート、AIやROSなど最新のテクノロジーに対する率先したサポートなどが挙げられるとしている。

 一方、Linuxを採用する企業・ユーザーでは、年々増加するセキュリティリスクへの対応、問題発生時の解析・切り分け、AIやクラウド・IoTなど最新のテクノロジーへの対応、組み込みにおけるカスタマイズや量産後の保守メンテナンスなどで、日本語による技術サポートやLinux技術人材の確保などに課題感を持つ企業が多く存在するという。

 こうした背景のなか、産業用コンピューター(IPC/EPC)でグローバルトップシェアのアドバンテックと、組み込みITサービス・ビジネスをはじめとするさまざまなソフトウェア開発・サポートサービスを展開するSRAの両社が、Canonical社Ubuntuの機種認定済み・プリインストール済み組み込みコンピューターの販売と、そのシステムインテグレーション・サポートサービスに関する業務提携を行うことで合意したとしている。

 この業務提携により、Ubuntuを組み込み環境で利用する企業に対して、最長10年間のセキュリティ対応、OSとハードウェアの一元的なサポート、組み込みからクラウドまでの広範にわたる最新のテクノロジーの利用を可能とする。

 両社が、Ubuntu認証済みの組み込みボード・コンピューターと、Ubuntu日本語サポートサービスを、国内企業へ共同で販売、提供することで、一元的なサポート窓口と最長10年間のセキュリティ対応を提供する。また、プロモーションについても両社共同にて実施していく計画としている。