AI insideのノーコードAI開発・運用プラットフォーム、i-PROのモジュールカメラと機能連携

AI inside 株式会社は14日、ノーコードAI開発・運用プラットフォーム「Learning Center Vision」と、i-PRO株式会社のモジュールカメラが機能連携したと発表した。機能連携により、Learning Center Visionとi-PROのモジュールカメラを利用することで、学習データの収集・学習・推論までを一貫して行うことが可能となり、屋内外問わずモジュールカメラを設置できるあらゆる施設・空間で、画像認識AIをより気軽に業務実装できるソリューションを提供するとしている。

　機能連携により、i-PROのモジュールカメラが撮影した画像をそのまま、Learning Center Visionに送信して学習することが可能となった。これにより、人手による学習データの事前収集とアップロード作業が不要となり、AI開発・運用の工数を簡略化する。また、新たにシステム構築することなく推論も行えるため、システムの外部発注や自社開発、運用の手間やコストも削減できる。

　Learning Center Visionの利用者は、機能拡張ソフトウェア「Learning Center Connect for i-PRO」をダウンロードすることで、i-PROが提供するモジュールカメラと機能連携できる。i-PROのモジュールカメラは、名刺より小さなサイズにモジュール化し、さまざまな機器・システムに組み込んで設置できる。また、顧客が撮像部の形状、画角、焦点距離や通信方式などを自ら選択して組み合わせられるBTO方式によるカスタマイズ性の高さを特徴としている。

　Learning Center Visionには、既存のAIカメラに標準搭載されているような人や車の検知といった汎用的なAIモデルだけでなく、特定用途に応じてカスタマイズした多様な画像認識AIモデルを開発できる特徴がある。

　機能連携では、これらの強みを生かすことで、例えば製造業では外観検査を自動化するAI、建設業では現場の安全管理の高度化として安全用具の着脱状態を検知するAIモデルを作成し、そのまま常時解析できると説明。顧客それぞれの課題感や、屋内外を問わないさまざまな利用環境に最適化されたソリューションとして、画像認識AIを業務実装できるとしている。

　AI insideでは、今後もさまざまなハードウェアとの機能連携を進め、誰もが簡単にAIをつくり、活用できるAI民主化を推進し、世界の隅々まで行き渡ったAIがあらゆる社会課題を解決する持続可能な未来社会「Smart X」の実現を目指すとしている。