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日立ソリューションズ・クリエイト、サイバーセキュリティトレーニングに「PSIRT向けトレーニングパック」を追加

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは24日、企業のセキュリティ人材育成を支援するオンラインサービス「サイバーセキュリティトレーニング」のラインアップに、PSIRT組織で働く技術者(以下、PSIRT技術者)向けの「PSIRT向けトレーニングパック」を追加し、販売を開始した。

 サイバーセキュリティトレーニングは、セキュリティやハッキングに関して高度な知識を持ち、EC-Councilの認定資格CEHを保有する、日立ソリューションズ・クリエイトのホワイトハットハッカーが講師を務める動画配信と、双方向のライブ中継によりリアルタイムに質疑応答が可能なオンラインサービス。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、サイバーセキュリティトレーニングの新たなコースとして、日立グループのPSIRT技術者やセキュリティ専門家・研究者の知識とノウハウを集めた「PSIRT基礎」を追加するとともに、実践的なトレーニングコースをまとめて「PSIRT向けトレーニングパック」として販売する。

 PSIRT向けトレーニングパックにより、製品・サービスを取り巻く脅威についての理解を深め、利用者の安心・安全を脅かす攻撃への対応を学べると説明。また、この学習を通じて、平時に加えて有事の際の対応など、PSIRT技術者の職務に役立つ実践的なスキルを習得でき、現場で活躍できる人材の育成、企業の製品・サービスのセキュリティ強化を支援するとしている。

 講義動画には、PSIRT人材の育成などを行っている日立製作所のセキュリティアナリストや、脆弱性診断などを行っている日立ソリューションズのセキュリティ専門家が登場。講師を務める日立ソリューションズ・クリエイトのホワイトハットハッカーと、製品・サービスの脆弱性対応やインシデント対応などをテーマに討議する。日立グループで実践している対応方法や現場での経験・体験談を通じて、「マニュアルの知識」にとどまらないノウハウやスキルを習得でき、PSIRT技術者として活躍できる人材の育成に貢献するとしている。

 講義には、PSIRTに求められる役務や基本的な知識から、脆弱性情報の収集や脆弱性のハンドリングまで、現場で役立つ幅広い知識・ノウハウを盛り込む。これにより、新たにPSIRTに配属された人なども基礎から学ぶことができ、これまでに一定の経験を積んだ人は、より専門的な知識の習得が可能となる。

 PSIRT向けトレーニングパックには、初級レベルとしてPSIRTの基礎的な知識を習得できる「PSIRT基礎」と、実際の事例を映像で確認しながら、攻撃者の手口、脆弱性の対策方法を学べる「脆弱性対策(基礎)」、中級レベルとしてサイバーセキュリティ診断の手法を学べる「脆弱性ハンドリング」の計3コースが含まれる。価格(税別)は、パックが7万5000円。個別コースは、PSIRT基礎と脆弱性対策(基礎)が各2万5000円、脆弱性ハンドリングが5万円。

 日立ソリューションズでは、サイバーセキュリティトレーニング全体で2024年度までに売上累計2億円を目標とする。

「PSIRT向けトレーニングパック」の構成