日立ソリューションズ・クリエイト、サイバーセキュリティトレーニングに工場のセキュリティ強化を支援する「FSIRT基礎」を追加

　株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは25日、企業のサイバーセキュリティの人材育成、組織体制の強化を支援する「サイバーセキュリティトレーニング」のラインアップとして、制御システムを扱う工場や生産ラインの安全な稼働、安全確保のためにセキュリティ対策やインシデント対応を行う組織「FSIRT」で働く技術者の技術向上に資する知識習得に向けた、「FSIRT基礎」（個人向け）を販売開始した。

　日立ソリューションズ・クリエイトでは、企業におけるセキュリティ人材育成、組織対応力強化を支援するため、セキュリティやハッキングに関して高度な知識を持ち、EC-Councilの認定資格CEHを保有する、同社のホワイトハットハッカーが講師を務めるサービス「サイバーセキュリティトレーニング」を提供し、順次ラインアップを追加している。

サイバーセキュリティトレーニングのメニュー体系

　今回、サイバーセキュリティトレーニングのセキュリティ人材強化トレーニングメニュー（個人向け）に、工場のセキュリティ強化を支援する「FSIRT基礎」を追加。FSIRT基礎では、マルウェア感染やサプライチェーンにおける脆弱性など、制御システムにおける脅威や脆弱性についての理解を深め、適切にインシデント対応するための知識を学べる。基礎的な知識に加え、現場での経験・体験を踏まえたノウハウや実践的なスキルの習得も可能で、現場で活躍できる人材の育成を支援する。

　講義動画では、FSIRT技術者としてのインシデント対応について、サイバーセキュリティに関するコンサルティングとソリューション提供を担当する日立製作所のセキュリティ専門家と、講師を務める日立ソリューションズ・クリエイトのホワイトハットハッカーが討議する。日立グループ内で実践している対応方法や、現場での経験・体験談を通じて、「マニュアルの知識」にとどまらないノウハウやスキルを習得でき、FSIRT技術者として活躍できる人材の育成に貢献する。

　講義には、制御システムを取り巻く外部からのマルウェア感染の脅威や、サプライチェーンにおける脆弱性、制御システムを対象としたサイバー攻撃の事例といった内容から、インシデント対応サイクルにおけるFSIRTの役割など、幅広い知識やノウハウを盛り込む。工場でセキュリティの技術的対応を担当するFSIRT技術者の職務に役立つ、実践的なスキルを習得でき、現場で活躍できる人材を育成できる。

　FSIRT基礎の価格は、1人あたり2万5000円（税別）。講義動画（約3時間、視聴期間1カ月）＋ライブ中継による質疑応答（1時間）の価格で、動画配信のみのコースも用意する。