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リコー、紀尾井カンファレンスに次世代会議空間「RICOH PRISM」を設置し実証実験を実施

 株式会社リコー、株式会社西武リアルティソリューションズ(以下、SRS)、日本コンベンションサービス株式会社(以下、JCS)の3社は21日、SRSとJCSが共同運営するカンファレンスルーム「紀尾井カンファレンス」に、リコーが開発した次世代会議空間「RICOH PRISM」を期間限定で設置すると発表した。

 3社は、今回のRICOH PRISM導入を、ウィズコロナ・アフターコロナ時代の次世代型カンファレンスのあり方や、顧客への新たな価値提供を検証する機会と捉え、チームの創造性に関する実証実験を行うとともに、最新のデジタル技術を活用したRICOH PRISMによるビジネス支援で、カンファレンスルームの需要拡大を目指すとしている。11月21日に予約受付を開始し、2023年1月4日にオープンする。

紀尾井カンファレンスに設置予定の次世代会議空間「RICOH PRISM」

 実証実験は、リコーの事業所以外の外部施設にRICOH PRISMを設置する初の試みとなり、ビジネスの現場におけるチームの活動をより実践的にサポートするため、プレゼンテーションやアイスブレイクなどの新規アプリケーションを提供する。RICOH PRISMの各アプリケーションや、専用Webサービス「PRISM Web」を利用することで、リアルの場に集まって行うチームワークへの支援効果を検証する。また、今後、チームビルディング支援や、新規事業アイデア創発支援を目的としたパッケージプランも提供予定としている。

 リコー、SRS、JCSの3社はこの実証実験を通して、デジタル技術により人々の創造性を引き出す次世代会議空間を、カンファレンス施設利用者に広く提供し、ビジネスシーンでの効果的活用の可能性を追求していくと説明。コロナ禍をきっかけに、世の中にリモートワークが広く浸透し、リアルに会う時間や価値の重要性が増す中で、コミュニケーションの質の向上をサポートすることで、よりよい働き方の実現を支援するとしている。

 リコーでは、次世代ワークプレイス「3L」を東京都大田区の本社事業所近くに開設し、RICOH PRISMの運用を進めてきた。RICOH PRISMは、チームの創造的な「気持ち」を高めるための次世代会議空間で、映像や光、音、香りや触感といった五感に働きかけるさまざまな空間演出を行い、一人ひとりの想像力を高め、チームとしての創造性を引き出す。

 RICOH PRISMでは、目的に応じたさまざまなアプリケーションを用意し、チーム活動に最適な会議体験を提供する。紀尾井カンファレンスのRICOH PRISMでは、デバイスの画面を全天球空間に自由に投影できる「SHIRO」、完全自動ファシリテーションに従って、音声で空間に直接アイデアを入力する新感覚ブレインストーミング体験「BRAIN WALL」、360度を映像で囲まれた空間を使い、空間体験型のプレゼンテーションを簡単に作れる「GALLERY」など、8種類のアプリケーションを提供する。

 提供を予定するパッケージプランは、アイスブレイクやブレインストーミングを体験して、クイックにお互いのコミュニケーション傾向や思考に理解をサポートする「チームビルディング体験コース(60分)」、チームビルディング体験コースの内容に加えて、自身のパーソナリティを開示し合うことで、より深い相互理解をサポートする「チームビルディング実践コース(180分)」、チームビルディングからアイデア発想、合意形成まで、プロセスの主要なワークをRICOH PRISMがサポートし、短期集中での新規事業アイデア創発を支援する「新規事業アイデア創発支援コース(3日間程度)」。

 同時利用可能な人数は、1グループ最大4人まで(アプリケーションによって異なる)。料金は紀尾井カンファレンスの室料のみ。