ニュース

エクイニクス、東京で15拠点目となる「TY15」データセンターの開設を発表

初期投資は1億1500万ドル、2024年下半期開設予定

 米Equinix(以下、エクイニクス)は8日、初期投資として1億1500万ドルを投じ、東京で15拠点目となるIBX(International Business Exchange)データセンター「TY15」を、東京都港区に新設すると発表した。TY15は、2024年下半期の開設を予定しており、第1期では約1200キャビネットの収容能力を備える予定。

 TY15は、エクイニクスの既存データセンターであるTY2に近接し、ダイレクトにファイバーで接続され、企業やクラウド/ネットワークサービスプロバイダーに新たなインターコネクションを提供する、東京でのプレミア拠点の一つになるとしている。

 また、Equinix FabricのEthernet-switched LAN(E-LAN)技術を使用し、新たに導入されたマルチポイント間データセンターインターコネクションにより、日本の企業やサービスプロバイダーは、分散環境のITインフラストラクチャをより容易に、コスト効率よく統合できると説明。これまでのポイントツーポイントの設定ではなく、共通のネットワーク内にあるグローバルな拠点に対して、マルチポイント間のフルメッシュ接続ができるとしている。

 設備面では、TY15は磁気軸受式チラーやフリークーリングなどの革新的な技術を採用し、設計段階からサステナビリティの要素を取り入れており、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする、日本政府の環境・サステナブルの目標との整合性を図っていると説明。エクイニクスのデータセンターでは、モーション検知のLED照明、高温冷却水の設定値、DCIM(データセンターインフラ管理)ならびにAdaptive Control System(適応制御システム)、コールド/ホットアイルの封じ込めなどにより環境対策を補完し、エネルギーの総消費量を削減するとしている。

 エクイニクスでは、同社の年次市場調査「グローバル インターコネクション インデックス 2023(Global Interconnection Index 2023)」による調査を紹介。東京は、引き続きアジア太平洋地域のインターコネクション(相互接続)の成長をリードしており、東京のインターコネクション帯域は2025年までに1758Tbpsに達し、その約40%はクラウドとネットワークサービスプロバイダーによってもたらされると予測している。

 TY15は、クラウドサービスの需要に対応するとともに、TY2の現在のネットワーク密度と、エリア内のネットワークサービスプロバイダーの豊富なネットワークファイバーを活用することで、エコシステムを通して新しいパートナーの獲得と、サービスプロバイダーの拡充の加速化にも貢献するとしている。