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IIJ、海外拠点のセキュリティ運用効率化・自動化を行うサービス「IIJ Safous SOARaaS」を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は26日、海外拠点のセキュリティ運用業務の効率化・自動化を行う月額のクラウドサービス「IIJ Safous SOARaaS(セーファス ソアース)」を提供開始した。

 IIJ Safous SOARaaSは、顧客のクラウド、エンドポイント、ファイアウォールなどのセキュリティシステムと、IIJのサービス基盤(SOARプラットフォーム)の連携により、専任のアナリストチームが顧客環境の統合的なセキュリティ監視・運用を行うサービス。

 SOAR(Security Orchestration Automation and Response)とは、各種セキュリティ製品の統合制御や、インシデント対応の自動化、ケース管理や分析・レポートなどのセキュリティ運用にかかわる業務の効率化・自動化を実現する技術やソリューションのことを指している。

 サービスは、パロアルトネットワークスのセキュリティ運用自動化ツール「Cortex XSOAR」を活用したマネージド型のSOARサービスとなり、セキュリティインシデント発生時には、必要に応じてIIJグループのセキュリティアナリストがアラート分析を行い、解析結果・影響範囲などを顧客に日本語・英語で通知する。

 加えて、セキュリティプロダクトの設置・変更、サービス基盤の運用、チューニング、バージョンアップなど、統合運用サービスをマネージド型で提供する。これにより、アジアに拠点を多数持つ日系企業や、グローバルに事業展開する企業は、サービスを利用することでグローバルセキュリティの統制を図り、セキュリティ運用負荷を軽減できるとしている。

 セキュリティログの監視対象については、パロアルトネットワークスの次世代ファイアウォールや、Prisma Access(SASEプラットフォーム)、Cortex XDR(エンドポイントセキュリティ)、IIJのマネージド型ゼロトラストネットワークアクセスサービス「Safous」を標準サポートし、24時間365日でインシデントの自動監視を行う。また、監視対象製品は順次拡大を予定する。

 インドネシアのセキュリティセンターを中心に、IIJグループのセキュリティアナリストが、日本語と英語で24時間365日、顧客対応を実施。今後、IIJグループのアジア現地法人とも連携し、2023年度をめどに中国語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語などの各国語対応を進めるとしている。

 セキュリティ運用自動化を行うSOARシステムを、高度セキュリティ人材によるインシデント&レスポンスを含めて、マルチテナント型で提供することで、月額20万円未満からのスモールスタートを実現。また、大規模顧客向けには、専用型SOARの提供にも対応する。

 IIJ Safous SOARaaSの参考価格は、ユーザー数300人、対象1プロダクト(ファイアウォール、エンドポイントなどの監視対象システム)の場合で月額17万円から。ユーザー数3000人、対象2プロダクトの場合で月額144万円から。