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IIJの海外向けゼロトラストネットワークサービス「Safous」、リモートブラウザ分離機能を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は28日、海外向けに提供しているゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)サービス「Safous(セーファス)」において、リモートブラウザアイソレーション(分離)機能「Browser Isolation」を追加し、提供開始すると発表した。

 Safousは、ゼロトラストの考え方をベースとしたリモートアクセスサービス。リモート環境から社内の業務アプリケーションや外部SaaSへのアクセスに対して、アプリケーションレベルでの制御を実現しているという。

 今回追加されたBrowser Isolationは、Safousのアクセスポイント(PoP:Point of Presence)上で提供されるサンドボックス型仮想ブラウザ。社内アプリケーションや業務利用している外部SaaSなどに接続する場合、利用者のローカル端末からこの仮想ブラウザを経由してアクセスさせることで、端末からのブラウザ分離を実現する。

 この仕組みにより、仮に端末側のブラウザに脆弱性があった場合でも、フィッシングメールや悪意あるファイルのダウンロードなど、リスクあるコンテンツへのアクセスやファイル実行をローカル端末上で直接行えないため、Web経由で侵入する脅威を排除可能になるとのこと。さらに、仮想ブラウザ経由でダウンロードしたデータやアクセス履歴などは、セッション終了時にすべて完全消去される。

 また、Webサイトのコンテンツは利用者側のブラウザへストリーミングで提供するため、あらゆるWebアプリケーションに対応できるとした。

 加えて、ファイルのアップロードやダウンロードの操作は利用者ごとに制御可能となっており、機密性の高いアプリケーションやデータへのアクセスをBrowser Isolation経由にすれば、情報漏えい対策を強化できるとのこと。

 利用料金は、アカウント数に応じた方式(最小10アカウント)、もしくは接続先アプリケーション数に応じた方式のいずれかとなる。前者の場合は、「ZTNA スタンダードプラン」で1ユーザーあたり月額9.99ドル、「同 スタンダードプラスプラン」で1ユーザーあたり月額10.99ドルなど。また、アプリケーションゲートウェイの費用が月額200ドル。

 後者では、接続先アプリケーション2つまでの場合で月額200ドルからとなる。