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IIJ GS Indonesia、インドネシアの国家船級協会BKIに海事施設向け通信回線およびセキュリティサービスを提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)のグループ会社であるPT. IIJ Global Solutions Indonesia(以下、IIJ GS Indonesia)は3日、インドネシアの国家船級協会PT Biro Klasifikasi Indonesia(以下、BKI)と、BKIが運営する海事関連施設を管理・監視するための情報プラットフォーム「Integrated Offshore Monitoring System(以下、IoNS)」向けの、通信回線およびセキュリティサービスの提供に関するMoU(覚書)を9月10日に締結したと発表した。

 BKIは、インドネシアの船舶への船級の付与のほか、港湾設備・灯台・海洋プラントなど海事施設の管理監督を担うインドネシアの国家船級協会。BKIが提供するIoNSは、これらの海事関連の設備・施設をネットワークで結び、監視カメラ映像やIoTセンシングデータなど様々なデータをもとに、監視や管理を行うための情報プラットフォームとなる。

 今回のMoUは、インドネシアの海運・海洋事業の安全性の向上、および海事関連業務の効率化と品質向上を目的に、IoNSの基盤を強化するための協業方針を定めるもので、IIJ GS Indonesiaは高いネットワーク技術力と、信頼性と低コストを両立したセキュリティサービス「Safous(セーファス)」を生かし、Starlinkによるネットワークと安全な通信環境の整備を推進する。

 IIJ GS Indonesiaは、IoNSの監視・管理の対象となる港湾設備・灯台・海洋プラントなどの海事施設に対して、SpaceX社認定の再販事業者としてStarlink回線を提供することに加えて、施設との通信のセキュリティ管理のためIIJの統合ゼロトラストセキュリティサービス、Safousを提供する。Safousのゼロトラストセキュリティの考え方に基づいた、堅牢できめ細かなアクセス制御技術を用いることにより、従来の課題であった不正アクセスなどの脅威への対策を強化する。

 IIJ GS Indonesiaでは今後、IIJグループが有する高度なネットワーク・セキュリティ技術と豊富なITサービス・ソリューションをさらに活用し、BKIがそのほかに運営する船舶の管理・監督システムなどにも支援を拡大していくとしている。