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東芝デジタルソリューションズ、「AI OCR文字認識サービス」「RECAIUSナレッジプラットフォーム」をDATAFLUCTのデータ基盤「AirLake」と連携

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は24日、株式会社DATAFLUCTのノーコードクラウドデータプラットフォーム「AirLake」と、東芝デジタルソリューションズが提供する「AI OCR文字認識サービス」および「RECAIUSナレッジプラットフォーム」との連携を開始した。

 連携では、AirLake内に蓄積された帳票や紙書類などの多様なデータを、AI OCR 文字認識サービスとRECAIUSナレッジプラットフォームを用いて、業務活用しやすいデジタル形式へ変換・仕分けなどを行い、再びAirLakeに蓄積する。これにより、その後のデータの分析・活用などを容易にし、課題解決や業務の効率化に貢献する。

 AI OCR文字認識サービスとの連携では、複合機などを使って電子化した紙書類をAirLakeに格納後、AI OCR文字認識サービスと連携させることで書類を読み取り、データ化する。取り消し線や吹き出しなどを含んだ手書き文字やページ全体の読み取り機能に加え、各種帳票の識別機能、訂正・チェック回数などを柔軟に組めるワークフロー機能などにより、業務の効率化に貢献する。読み取ったデータはAirLake内に蓄積され、さまざまなデータ分析にも活用できる。

 RECAIUSナレッジプラットフォームとの連携は、主に工場や設備、提供サービスの運営・運用時にインシデントが発生した際、対応時間の短縮と早期解決に寄与するサービスとなる。AirLakeに格納した、過去のインシデントのレポートや設備などの運営・運用マニュアル、センサーデータ、Q&Aといったテキストや音声データを構造化および解析後、装置や不具合、部位、処置、原因ごとに分類・整理し、一連のエピソードとして管理する。インシデント発生時に部位や原因等をキーワードにして検索することで、蓄積された事例と現在の状況についてエピソードを基に比較して、過去の知見がなくても有効な対策を素早く得られるとしている。

 例えば、製造業の設備の保守点検業務に活用した場合は、AirLake内に集約した設備点検報告書などの帳票や紙書類について、手書き自由記述欄も含めてAI OCR文字認識サービスがテキスト化と自動仕分けを行うことで、点検結果入力業務などを効率化する。さらに、テキスト化された自由記述欄のデータから、RECAIUSナレッジプラットフォームが各事例の特徴を抽出・蓄積することで、類似事例の検索も容易になる。これにより、活用が難しかった手書き自由記述を含め、書類のデータ読み取りから整理・共有・活用までをワンストップで行うことが可能となり、設備トラブル発生時の対応時間の短縮や早期解決に寄与することも期待されるとしている。

 東芝デジタルソリューションズでは、連携システムは製造業をはじめ、保険や建設、インフラなど、手書き自由記述を含む紙書類を取り扱うさまざまな業界で活用できると説明。今後も、東芝デジタルソリューションズの製品・サービスと、DATAFLUCTのサービスの連携内容を拡充し、顧客の課題解決に貢献していくとしている。