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エクイニクス、インドネシアのジャカルタにデータセンターを新設

 米Equinix(以下、エクイニクス)は10日、インドネシアのジャカルタ中心部に約7400万ドルを投じて、IBX(International Business Exchange)データセンターを新設する計画を基に、インドネシアでの事業拡張を発表した。この事業拡張により、インドネシアの現地企業や同国に進出している多国籍企業は、エクイニクスのプラットフォームを活用して、ビジネスを支える基盤インフラを集約し、インターコネクション(相互接続)が可能になるとしている。

 エクイニクスでは、インドネシアはビジネスの急速なデジタル化とデジタル人材の増加に伴い、金額ベースで東南アジア最大のデジタル経済圏に浮上し、同地域における相互接続の重要な拠点となると期待されていると説明。また、インドネシアでは、Google Cloud、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、アリババクラウドなどの大手クラウドサービスプロバイダーがクラウドリージョンを開設しており、東南アジアで2番目に大きなパブリッククラウド市場 になると予測されており、こうした状況を背景に、インドネシアではデジタルサービスやデータセンターサービスの能力拡大が求められているという。

インドネシア ジャカルタでのエクイニクスJK1 International Business Exchange(IBX)完成予想図

 新たなデータセンターは、ジャカルタ中央ビジネス地区の主要なインターネットエクスチェンジエリアに位置し、8階建ての施設となり、2024年後半に開業予定。完工時には5300平方メートルを超えるコロケーションスペースで、1600台以上のキャビネットを提供予定。

 新データセンターでは、クールアレイといった技術を活用するなど、サステナビリティ対策を設計段階から取り入れており、インドネシアの企業や組織の経済および環境目標の達成をサポートする。これは、エクイニクスの「Future Firstサステナビリティ戦略」の一環であり、デジタル経済のグリーン化に対するコミットメントを明確に表しているとしている。

 また、今回の発表を含め、エクイニクスでは現在、ダブリン、モントリオール、ニューヨーク、パリ、ワルシャワでのデータセンター新設を含む、22カ国、35都市で50の大規模プロジェクトを進めていると説明。アジア太平洋地域では、インドのムンバイに8600万ドル超の初期投資でエクイニクスの3番目のIBXデータセンターを、またチェンナイに6400万ドル超を投じて最初のIBXデータセンターを建設することを発表している。