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エクイニクス、シンガポールでアジア太平洋地域最大のIBXデータセンター拡張を完了

 米Equinix(以下、エクイニクス)は12日、シンガポール国内で3番目のInternational Business Exchange(IBX)データセンター「SG3」の最終拡張が完了したと発表した。

 SG3は、最終拡張フェーズの完了により、アジア太平洋地域最大のエクイニクスIBXデータセンターとなる。総投資額は7800万米ドルで、8100㎡以上のコロケーションスペースに2875キャビネットを追加。これにより、コロケーションスペースは合計1万6600㎡、総キャビネット数は5875となり、IBXのキャパシティは約2倍となる。

International Business Exchange(IBX)データセンターSG3

 SG3は洪水と地震のない地域に建設された7階建ての専用施設で、セキュリティに優れ、シンガポール金融管理庁のデータプライバシーに関するガイドラインを満たした、クラウドおよびネットワーク接続性の中心で、インターコネクションのハブとなるフラッグシップ施設だと説明。先行するSG1およびSG2と同様に、SG3は運営において最高レベルのエネルギー効率を実現する前提で設計されており、SG3では太陽光発電利用箇所と、ホットアイル/コールドアイルのデザインを効率的に組み合わせることで、IT環境に最適な気温を維持するための冷却効率を最適化したとしている。

 エクイニクスでは、SG3および先行するSG1とSG2は、顧客に195以上のプロバイダーからの広範なネットワークサービスを提供し、多くの企業や事業者にとってアジア太平洋地域におけるネットワークオペレーションセンターの拠点となっていると説明。エクイニクスシンガポールのコロケーション施設は、金融サービス、クラウドサービス、バイオメディカルサイエンス、IT、通信、メディア、物理科学およびエンジニアリング業界など、多様な業界の575社以上の企業のビジネスハブでもあるとしている。

 また、先日発表したアジア太平洋地域におけるEquinix Cloud Exchange Fabric(ECX Fabric)メトロ間接続の実現により、シンガポールの顧客は、Alibaba Cloud、Amazon Web Services、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azure、Tencent Cloudなどのクラウドサービスプロバイダーへの直接アクセスを利用することで、容易にハイブリッドクラウド環境を確立できるとしている。