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NTTデータとNTT、「株式会社NTT DATA, Inc.」を設立し海外事業を統合

 株式会社NTTデータと日本電信電話株式会社(以下、NTT)は6日、10月1日付で株式会社NTT DATA, Inc.の設立を完了し、正式に海外事業を統合したと発表した。これによりNTTデータは、売上高約300億ドルのITサービス企業になったという。

 NTTデータとNTTでは5月に、NTTの完全子会社であり、グローバル通信事業を行うNTT Limited(NTT Ltd.)をNTTデータの傘下に移管し、同社を統括する海外事業会社を2022年10月1日に設立することを発表していた。出資比率はNTTデータが55%、NTTが45%。

 今回はこの統合が正式に完了したもので、NTT DATA, Inc.は、ビジネスコンサルティングとテクノロジーコンサルティング、業界向けソリューション、アプリケーション開発、デジタルサービス、Edge to Cloudのインフラ、BPO、システム構築、グローバルデータセンターなど、幅広い事業を手掛けることになる。また同社は、14万人の専門家チームにより80カ国以上の顧客へサービスを提供し、日本国外で創出する売上高は約180億ドルになるとした。

 NTT DATA, Inc.の代表取締役社長には、既発表の通り、NTTデータの副社長である西畑一宏氏が就任した。西畑氏はこれまで、NTTデータの海外事業部門や、NTTのグローバルネットワーク事業、欧州事業を率いてきた実績を持っているとのこと。

 なお今後は、2023年7月以降に、NTTデータを持ち株会社化するとともに、NTTデータの国内事業については、新設する国内事業会社に移管する計画だ。

事業統合・再編のスキーム(2022年8月の決算説明会より)