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SCSK、「atWill Template」で金型業務を管理するテンプレートを提供

 SCSK株式会社は12日、基幹系業務テンプレート「atWill Template」に、金型管理のテンプレート機能「atWill Template 金型管理」を追加し、提供を開始した。

 SCSKが提供する製造業向け業務システム「atWill」シリーズは、業務ノウハウをテンプレート化した「atWill Template」と、ローコードで機能を追加・拡張できる高速開発基盤「atWill Platform」を標準装備している。

 SCSKでは、政府が2017年7月に発表した「未来に向けた『型管理・三つの行動』」の実現に向けて、顧客が「型管理の適正化への取り組み」を進める中、金型業務のシステム化のニーズが増えていると説明。さらに、生産品質の担保やダウンタイム回避による生産性向上を推進するにあたり、予防保全も求められているとして、これらの課題の解決に向けて、atWill Templateに金型管理の機能を追加したとしている。

 atWill Template 金型管理は、金型の製造から、金型資産の利用・保全、メンテナンスまで、一気通貫で管理が可能。atWill Templateが提供する他のテンプレートとともに利用することで、SCM全体の情報を統合管理し、各種情報による分析や分析データをもとにした迅速な判断を可能にする。さらに、標準で提供する高速開発基盤を活用することで、業務要件や事業変革に合わせてシステムを構築できる。

 金型の製造状況と原価を可視化することで、問題箇所を特定し、適切な改善活動に寄与する。生産管理テンプレートとの併用により製品原価にも金型費用を反映し、精緻化できる。各工場や倉庫、外注先に散在する金型資産の在りか・利用状況・廃棄予定を容易に把握でき、日々の業務や棚卸しの負荷を軽減するほか、遊休設備を適切に管理することで無駄のない資産活用を実現する。

 金型の使用履歴や寿命情報、メンテナンス作業の進捗・履歴を管理することで、使用/修理の状態を可視化。生産管理システムやプレス機などと連携することで、リアルタイムのショット数管理を可能にする。状況に応じたメンテナンス計画が容易に立案できるほか、必要なタイミングでアラートを出すことで、メンテナンス漏れや寿命切れによる問題発生を未然に防ぐ。

 また、バーコードリーダーやハンディターミナル、タブレットなど、作業環境・内容に応じた入力デバイスを利用することで、現場での入力作業が軽減される。

 価格は、初期費用が400万円から、月額利用料が20万円から。SCSKでは、2025年までに100カ所の工場へのサービス導入を目指す。