SCSK、生産管理テンプレート「atWill Template」の予算計画作成機能を強化

　SCSK株式会社は22日、生産管理テンプレート「atWill Template」の機能強化版を、同日より提供開始すると発表した。

　atWill Templateは、業務にシステムを合わせるための製造業向け生産管理テンプレート。加工から組み立てを一貫して行う企業に向け、その企業独自の強みを生かしてシステムを迅速に構築するための業務機能を「業務テンプレート」として提供しており、業態にあわせて必要な分だけテンプレートをアレンジすることで、迅速・柔軟に業務へフィットできるようにするという。

　今回は、企業が変化に即した柔軟な予算計画の作成を行えるよう、機能強化を実施した。具体的には、シミュレーションMRP（Manufacturing Resource Planning：所要量計算）を利用した高速試算と複数バージョン管理に対応し、試算時間の短縮を実現。また、製品構成に利用資源を関連づけて計算し、生産量に応じた生産リソースを高い精度で算出できるようにしている。

　さらに、製品構成の調達品情報で所要量を計算し、生産量に応じた調達必要量を高精度に算出する機能や、予測生産量と標準単価をベースとした原価算出によって、生産コストを高精度に算出する機能も追加された。

　こうした機能強化により、EXCELベースの工場予算計画からatWill Templateを活用した業務へ移行すると、工場予算計画の所要時間を短縮できるほか、予実差異の改善を実現可能。複数案管理による柔軟な計画修正と迅速化に加えて、計画と実績の比較による予実管理も実現するとしている。

　導入はクラウドとオンプレミスの両形態に対応し、価格は、カスタマイズや導入支援なしの場合で月額利用料30万円（税別）から。