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ベリサーブ、SAP S/4HANAのデータベースレコードを集約・比較するプログラムを提供

回帰テストにおけるDBレコードの現新比較効率化を支援

 株式会社ベリサーブは1日、SAP S/4HANAシステムへの移行やバージョンアップ、展開/統合といったプロジェクトの回帰テストにおいて、データベースレコードの現新比較を効率的に実現する「SAPシステム DBレコード比較プログラム」を、同日より提供開始すると発表した。

 「SAPシステム DBレコード比較プログラム」は、SAP S/4HANAシステム上で動作するABAPで開発されたアドオンプログラム。データベーステーブルのレコード集約機能と、2つのデータベーステーブルのレコード比較機能を持ち、データベースレコードの現新比較による回帰テストを効率化するという。

 利用にあたっては、名称が異なるデータベーステーブルのレコードを比較でき、例えば、あらかじめ用意したデータベーステーブルに、テスト実行結果の期待値となるレコードを登録し、テスト実行により更新されたデータベーステーブルと比較することで、現環境と新環境での2回のテスト実行をしなくとも、新環境での1回のテスト実行でテスト結果を検証できるという。

 またプログラムが自動的に比較結果を判定するため、目視によるミスを排除できる点も特徴。加えて、比較対象項目・出力対象項目を絞り込むことにより、比較結果の視認性を高め、高いテスト品質を確保できるとした。

 さらに、テーブルの主キー以外の任意の項目を比較キーとして設定可能で、レコードのマッチング方法はキー項目でのマッチングに加え、キー項目によるソート順でのマッチングにも対応。多様なパターンの現新比較を効率化する。

 同プログラムの集約機能・比較機能それぞれの実行結果は、ALVによる画面表示だけではなく、あらかじめ用意したデータベーステーブルに出力することも可能。レコード数が多くなると、ALVのExcelへの保存や、保存したExcelファイルを開くのにも時間を要するが、データベーステーブルに出力すれば、SAPシステムの標準機能を用いて、迅速にレコードを確認できるとしている。

 なおベリサーブでは、かねてより提供してきた、回帰テストにおける画面キャプチャ画像の現新比較を効率化する現新比較ソリューションに同プログラムを加えることで、テスト実行時の画面キャプチャとデータベースレコードの双方をカバーした現新比較によって、回帰テストの効率化を実現し、品質向上と工数削減により高い効果を生み出せるとアピールしている。