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クラウド契約サービス「クラウドサイン」、AI契約書管理機能を8月3日提供開始

“契約マネジメントプラットフォーム”としてアップデート

 弁護士ドットコム株式会社は27日、クラウド契約サービス「クラウドサイン」について、クラウド上で契約締結を行うことのできるクラウド契約サービスに加え、自然言語処理技術を用いたAI契約書管理機能、契約書の振り分けのオートメーション化を実現したスマートキャビネット機能などによる、過去の契約を含めた一元管理を可能とする「契約マネジメントプラットフォーム」としてアップデートしたと発表した。

 クラウドサインは、契約の締結から管理まで、デジタルで完結させる契約マネジメントプラットフォーム。電子署名法に準拠した電子署名とタイムスタンプにより、円滑かつ安全な契約締結を実現する。

 弁護士ドットコムでは、「紙と印鑑」をクラウドに置き換えるWeb完結型クラウド契約サービスのクラウドサインを2015年10月に提供開始以来、さまざまな法令で紙の交付義務が残っている法的課題、契約締結における認証方法(二要素認証・二段階認証等)の強化など、契約締結をクラウドで安全に行うための事業活動を行ってきたと説明。

 一方で、クラウド上で契約締結することが増えてきことから、紙で締結した書類との一元管理の問題が顕在化してきており、また、電子帳簿保存法の改正などの社会変化もあり、締結した書類の期限を適切に管理することなどの、契約マネジメントの要望も増えてきたという。

 こうした課題を解決するため、クラウドサインで締結した契約書の内容(取引先名、契約締結日、取引金額など)を、AIが自動で記入する「AI契約書管理機能」を8月3日に提供開始する。

 現状、クラウドサインの各ユーザーは、契約締結後にそれぞれの「契約日」や「契約相手名称」「取引金額」など、契約書の情報を手元のリストや台帳、クラウドサイン内に手入力している。AI契約書管理は、こうした契約書情報をシステムにより解析し、クラウドサインへ自動反映するもので、契約書管理実務の大幅な効率化や検索性・一覧性の向上を実現できるとしている。

 弁護士ドットコムでは今後、クラウドサインを契約にまつわるあらゆる業務を一元管理できるプラットフォームを目指していくと説明。これまでのクラウドでの契約締結機能だけでなく、自然言語処理技術を用いたAI契約書管理機能、契約書の自動振り分けを実現したスマートキャビネット機能など、さまざまな契約管理機能を加えることで、企業・自治体のさらなるデジタルトランスフォーメーションを支援していくとしている。